鎌田大地が持つアドバンテージ
「僕自身はもっと自分ができるのは分かっているし、間違いなくできると思う。この世界は結果が全てだし、他力ではなくて、自分たちが勝てば上がれる。残り1試合あるんでチャンスはある。自分たちを信じてやり続けていくだけかなと思います」
世界が注目する日本代表のトップ下は改めて再起を誓った。
鎌田にアドバンテージがあるとすれば、今年4月のUEFAヨーロッパリーグ(EL)でバルセロナを凌駕した経験値だろう。ホームで行われた4月8日の準々決勝ファーストレグで、フランクフルトの2シャドーの一角で躍動する鎌田を現地で見た森保監督は「本番では彼を使いたい」と強く感じたのではないか。
「守備でバルサをしっかりハメて、対応しながら速攻につなげるところは参考になりました」と指揮官は視察を受けて語っていた。そのサッカーを実践した鎌田を有効活用しつつ、スペイン代表を守備でハメてボールを奪い、決定機につなげるというイメージを膨らませてきたはず。その重要なピースとして、次こそ日本代表の攻撃に変化をつけてほしいのだ。
「失点をせずにゼロで進めてコンパクトに守備をやっていけば、どんな相手だろうとチャンスは必ずある。自分たちがコンパクトないい守備からいい攻撃に行く形をどれだけできるかだと思います」