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鎌田大地が持つアドバンテージとは?スペインに挑むサッカー日本代表が目指す形【カタールW杯】

シリーズ:コラム text by 元川悦子

「自分自身に失望している」と話すトップ下



 その役割を担うのは、スペインを知り尽くす男・久保建英、もしくは森保監督が今大会のキーマンと位置づける鎌田大地のいずれかだろう。

 とりわけ、鎌田は今季公式戦12ゴールと大活躍していたにも関わらず、W杯本大会では精細を欠いている。イージーミスが増えたり、決定機を外したりといったプレーは、今季フランクフルトでの輝きを考えると信じがたい。

 過去にも中村俊輔や香川真司らエース級がW杯の魔物に苦しめられているが、彼も目に見えない壁にぶつかっているのかもしれない。

「自分の2試合のプレーは納得がいっていないし、自分自身に失望しているというのがあります。コスタリカ戦に関しては、今季の自分としては信じられないほどイージーミスが多かった。スタジアムの雰囲気だったり、自分のコンディションだったり、どこかが痛いとかは全くないし、何なんすかね。僕も考えましたけど、正直分からないですね」

 鎌田自身も困惑しているが、過ぎ去った2試合のことを悔やんでも取り返せない。幸いにして日本代表はまだ自力突破が可能な位置につけている。ドイツ代表やベルギー代表、アルゼンチン代表といった強国が敗れている今大会は何が起きるか全く分からない。残されたスペイン代表戦で巻き返しは十分可能なのだ。

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