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堂安律が語った、今の日本代表に必要なもの
サッカー日本代表は12月1日に行われるカタールワールドカップのグループステージ第3戦・スペイン代表戦に向けて準備を続けている。
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27日のコスタリカ代表戦は終盤にミスから失点し、0-1で敗れた。日本代表はこのショッキングな敗戦から立ち上がろうとしている最中だが、MF堂安律は「もちろんドイツに勝てた自信は失っていない」と言葉に力を込めた。
グループステージ初戦のドイツ代表戦で同点ゴールを奪い、劇的な逆転勝利のきっかけを作った堂安。コスタリカ代表戦を落とした後には、自身のインスタグラムに「どんな状況であれ敵は相手じゃなくて自分 日本の皆さんスペイン戦応援宜しくお願いします」と投稿した。
凡庸なパフォーマンスに終始し、なおかつ自分たちのミスから失点して勝ち点を積み重ねられなかったことで日本代表選手たちは厳しい批判に晒されている。そんな中で「どんな状況であれ敵は相手じゃなくて自分」と記したのはなぜだろうか。
「コスタリカ戦に敗戦して、もちろん不甲斐ない結果だというのは自分たちが一番わかっているし、(厳しいことを)言われるのはもちろんわかっていました。けど、その一戦だけで僕たちが積み上げてものがゼロになることはない。もう一度、この状況でこそ、自分らを信じることが必要なので」
頭の片隅で「もうダメなんじゃないか…」と思ってしまいがちな自分が「敵」であり、そういった後ろ向きな意識に打ち克たなければ、スペイン代表にも勝てない。そして、ピッチ上の相手への劣等感や畏れも消し去らなければならない。
「この状況で自分を信じて、自信を持ってプレーするのは一番難しいことやと思うんですよね。ただ、それが本当に必要なってくる。簡単に言うと『根性』という言葉になりますけど、『気合いを見せろ』というイメージも僕の中にはあります」
初めてのワールドカップを戦う中で、堂安は「いろいろな方が注目して見てくれているので、(強い)メンタリティは、クラブチームよりも代表の方が必要だなと最近よく感じている」とも明かす。
所属クラブのために力を尽くすことと、国を背負って戦うことでは、プレッシャーのかかり方が違う。だからこそ、それに適応して自分の力を発揮するために必要なものも変わってくる。並の覚悟では、代表チームの一員として戦えないのである。
「最高の状況です。結果が出た時に、批判してくれている方も全員で喜んでいるイメージはできています」
日本代表のグループステージ突破は、極めて難しいと思われているかもしれない。それでも堂安は外部からの評価をひっくり返す気満々でいる。自分の中の「敵」を退け、逆境に堂々と立ち向かっていくことができるだろうか。森保ジャパン4年間の集大成、全てをかけた一戦はもうまもなくだ。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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