2位:マルコス・ジョレンテ(アトレティコ・マドリード)
【写真:Getty Images】
生年月日:1995年1月30日
市場価値:3500万ユーロ(約42億円)
22/23リーグ戦成績:8試合1得点0アシスト
代表通算成績:17試合0得点3アシスト
レアル・マドリードの下部組織出身だが、トップチームでは輝きを放つことができなかった。しかし、2019年にライバルであるアトレティコ・マドリードに移籍すると、ディエゴ・シメオネ監督の薫陶を受け急成長。スペイン代表にもコンスタントに招集されるようになり、序列は高くないものの、カタールワールドカップメンバーにも名を連ねることになった。
この27歳を一言で表すならば「変幻自在」だろう。本職はMFだが、サイドバック、ウィング、そしてCFと幅広いポジションをカバーすることができ、どこに立っても質の高いプレーを繰り出す。4-3-3をベースとするスペイン代表ではインサイドハーフと右SBを兼任している。チームの緊急事態時には、かなり頼りになる存在と言えるだろう。
こうしたユーティリティー性は、「IQ」を筆頭にほぼすべての能力を高いレベルで兼ね備えているからこそ成り立っていると言える。爆発的な「スピード」は「ドリブル」突破やプレス、前線への飛び出しの際に役立っており、「テクニック」と「パス」センスを駆使して中盤に落ち着きをもたらすこともできれば、「フィジカル」でも優位に立つ。数値を大きく落としたのは「空中戦」のみだ。