4位:マルセロ・ブロゾビッチ(クロアチア代表/インテル)
【写真:Getty Images】
生年月日:1992年11月16日
市場価値:3500万ユーロ(約42億円)
22/23リーグ戦成績:10試合2得点0アシスト
代表通算成績:79試合7得点8アシスト
4位にはマルセロ・ブロゾビッチがランクインした。15年1月にインテルに加入したこのクロアチア代表MFは、長く低迷期を迎えていた同クラブ再建の立役者となると同時に、選手としても大きく成長を遂げた。それは代表チームにも還元されており、前回大会はレギュラーとして準優勝に貢献している。
ブロゾビッチはいわゆる「司令塔タイプ」の選手で、中盤の底からゲームメイクすることに秀でている。ビルドアップの際には最終ラインからボールを引き出して、前線の選手に縦パスを通したり、ワイドの選手を裏に走らせてそこにパスを通したりするなど攻撃のスイッチを入れる役割を担う。こうした能力は「IQ」の高さにも表れており、「83」という高数値を叩き出した。
このクロアチア代表MFは豊富な運動量で攻守ともにピッチを駆け回ることでも知られ、フル出場さえすればその試合で1位の走行距離を記録することがほとんどだ。特に守備面でこの運動量を活かすことができており、「フィジカル」の能力値は守備的MF部門の選手の中ではワーストの「78」なのだが、運動量と読みの鋭さでこれをカバーしており、「守備力」は「81」とかなり高い数値を記録している。攻守にわたってこれだけの貢献度が期待できる選手は他にあまりおらず、彼がピッチにいないとチームがガラリと変わってしまうこともある。