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サッカー日本代表が描く「ずる賢いマネジメント」8年前の悪夢が今こそ活かされる【カタールW杯】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Shinya Tanaka,Getty Images

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サッカー日本代表は現地時間27日、FIFAワールドカップカタール・グループE第2節でコスタリカ代表と対戦する。初戦で勝利した日本代表と、大敗して後がないコスタリカ代表。日本代表にとっては鬼門となる第2戦だが、主将・吉田麻也は過去の苦い経験を教訓にして活かそうとしている。(取材・文:元川悦子【カタール】)


第2戦に臨むサッカー日本代表

【写真:Getty Images】

「コスタリカは非常に身体能力の高い選手が多いし、組織としてもタフに戦えるチーム。初戦(スペイン代表戦)では0-7という大敗をしましたが、だからこそ、彼らは次戦に賭けてくる。敗戦後のリバウンドメンタリティを持って、我々に挑んでくる。覚悟してこの試合にのぞまなければいけないと思います」

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 森保一監督が厳しい表情で強調した通り。27日のカタールワールドカップ(W杯)第2戦・コスタリカ代表戦は生易しいゲームではない。23日のドイツ代表戦と全く異なる戦いになるだろう。

 ご存じの通り、ドイツ代表戦はボール支配率で22%と劣勢を強いられながら、後半一気に盛り返して逆転で歴史的勝利を挙げている。が、コスタリカ代表戦はポゼッション率で上回ると見られる分、アジア予選のように攻略が難しくなるという見方もできる。

 絶対に勝ち点3が必要な相手が前がかりで攻めてくる可能性も少なくないが、日本代表としてはドイツ代表に勝ったという事実をいったん忘れ、フラットな状態で中南米の強敵にぶつかるべきだ。

 キャプテン・吉田麻也も「我々はまだ何も勝ち取っていない」とチーム全体の引き締めを図っている。

「ドイツに勝ってようやくスポットライトが当たった。ここで下手な踊りは見せられない」という独特な言い回しで、内容と結果の伴う戦いを誓っていた。

 とはいえ、日本にとってW杯の第2戦というのは鬼門だ。

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