FIFAワールドカップカタール2022 最新ニュース
FIFAワールドカップカタール・グループA第2節、オランダ代表対エクアドル代表が現地時間25日に行われ、1-1の引き分けに終わった。初戦に続いてオランダ代表は、各駅停車のパス回しをはじめ、攻撃面の低調ぶりが目立つ。果たして、この問題はなぜ起きているのだろうか。(文:加藤健一)
「だらしがない」勝利とオランダ代表の弱み
オランダ代表の試合がつまらない。この2試合を見てそう感じた人は決して少なくないはずだ。「期待外れの内容だった」と評したのは初戦・セネガル代表戦後のオランダ紙『テレグラーフ』で、「ずさん」「だらしがない」という表現を使っていた。
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初戦から中3日で迎えたエクアドル代表戦では、それがもっとひどくなっていた。開始6分に先制したものの、その後のパフォーマンスはまさに「だらしがない」ものだった。
この試合のシュート数は2対15。オランダ代表は前者である。先制点となったコーディ・ガクポが記録したものがファーストシュート。セカンドシュートは65分、トゥーン・コープマイネルスが放ったミドルシュートだった。90分でたったこれだけである。
振り返ると、セネガル代表戦でも同じような問題を抱えていた。最終的に2-0で勝利しているが、84分に先制するまではどちらに転ぶか分からない展開だったし、さらに言えばアンドリーズ・ノペルトのビッグセーブがなければ全く違った展開になっていたかもしれない。
ボール保持、非保持、そして保持から非保持(ネガティブ・トランジション)、非保持から保持(ポジティブ・トランジション)、サッカーを4局面に分類すると、オランダ代表は保持の局面が弱すぎる。