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C・ロナウドはかなり厳しい。ポルトガル代表は問題が山積み。疑問抱く2つの起用【カタールW杯】

シリーズ:分析コラム text by 編集部 photo by Getty Images

クリスティアーノ・ロナウドのベストな起用法は?


 そして次の問題はクリスティアーノ・ロナウドに関するものだ。ポルトガル国内でも「ロナウドを先発出場から外すべき」という声が挙がるなど、そのパフォーマンスレベルは全盛期と比較するとかなり落ちてきている。

 今のロナウドは「得点を決める」以外にプレー面で目立ったストロングポイントがあるとは言い難く、前線からの守備も積極的に行うわけではないため、点が決められないロナウドは見ていてかなり厳しいものがある。

 今節ガーナ戦でも10分に迎えたGKとの1対1の場面でトラップミスをしてシュートが打てない、13分の打点の高いヘディングシュートもミートできないなど決定機を逃しており、PKを獲得して決めた以外の場面での貢献度は低かった。

 仮にポルトガルが決勝トーナメント進出を決めたとなれば、対戦相手のレベルは勝ち進むに連れて上がっていくことが必然的であり、その時にロナウドは絶対に必要な存在になる。しかし、それは先発出場ではなく、「スーパーサブ」的な役割を任せた方が、チームが機能するのではないだろうか。

 実際に今季のマンチェスター・ユナイテッドではロナウドがいない時の方がチームとして機能するなど、彼の扱いはかなり難しいものとなっていた。その一方で大舞台での勝負強さは「本物」であり、点が欲しいときにピッチに投入した方が効率的である。

 この試合ではレオンとロナウドの起用法について注目したが、フェルナンド・サントス監督の選手起用が今大会の結果を大きく左右することになりそうだ。
(文:安洋一郎)


【了】

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