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C・ロナウドはかなり厳しい。ポルトガル代表は問題が山積み。疑問抱く2つの起用【カタールW杯】

シリーズ:分析コラム text by 編集部 photo by Getty Images

カウンター以外でチャンスを作れない


 一つ目の課題はカウンター以外でチャンスを作れないということだ。1点目はPKだったため除外すると、ジョアン・フェリックスが決めた2点目、ラファエル・レオンが決めた3点目はいずれも鋭いカウンターから生まれたものだった。

 カウンターがチームの武器であることは間違いなく、それもかなり強力なのだが、それに対して相手が引いて守ったときの崩しの手段が全くないのは課題である。

 この試合でも相手が引いた展開ではほとんどチャンスを作れず。5バックのガーナ相手にかなり攻めあぐねた。先述したカウンターからの2ゴールも、65分にポルトガル代表がPKで先制したことで、ガーナがそれ以前の時間と比較すると攻撃的に出てきたから、その背後に隙が生まれたのだ。このPKがなければ、試合展開は全く違うものとなっていただろう。

 そしてカウンターが強みのチームであるのにも関わらず、現在のポルトガル代表で最もカウンターで輝くタイプの選手であるレオンの起用法にも疑問符がつく。この試合でレオンは77分に登場し、80分にゴールを決めている。フェルナンド・サントス監督は同選手をジョーカーとして起用したかったのかもしれないが、もっと早く投入してもよかった。

 カウンターが強みであるチームにおいて、スピード溢れるドリブル突破が魅力のレオンを先発出場で起用した方が相手からすると嫌だろう。ロナウドもかつてのようなスピードがあるわけではなく、今節先発起用されたフェリックスも同様にスピードがあるわけではない。チームのストロングポイントを活かすためには、スピードに秀でた選手を前線に置いた方が機能するのではないだろうか。

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