17位:久保建英(レアル・ソシエダ/スペイン)
【写真:Getty Images】
生年月日:2001年6月4日
市場価値:1200万ユーロ(約14.4億円)
22/23リーグ戦成績:12試合2得点2アシスト
代表通算成績:21試合1得点0アシスト
日本サッカー界のこれからを担うであろう久保建英は、高い攻撃センスを持つ選手だ。バルセロナのカンテラ(下部組織)で磨いた「テクニック」は素晴らしく、そのタッチのしなやかさは、やはり日本人よりも欧州のプレーヤーに近いものがある。ゴール前でのアイデアにも長けており、味方を使う、あるいは味方に生かされる術を21歳ながら熟知している。
以前までは「守備力」に難ありとされていたが、ヘタフェやマジョルカでのプレーを経験したことで、現在はかなり改善された。小柄なため「フィジカル」が抜群に強いとは言い難いが、首を振りながらボールホルダーに向かって行くなどプレスのかけ方が巧みで、そのあたりからも「IQ」の高さを感じることができる。“二度追い”の回数も以前よりも増えている印象だ。
そんな久保がより怖い存在となるためには、やはり仕上げ部分のクオリティーを上げることだろう。とくにシュート技術。全くダメというわけではないが、絶好のチャンスでGKの正面に飛ばしたり、狙いすぎて枠を外してしまったりすることが少なくない。「攻撃力」が「72」と伸び悩んだのは、それが1つの理由だ。まだ21歳と若いため、今後の成長に期待したいところである。