3位:カイル・ウォーカー(イングランド代表/マンチェスター・シティ)
【写真:Getty Images】
生年月日:1990年5月28日
市場価値:1500万ユーロ(約18億円)
22/23リーグ戦成績:7試合0得点0アシスト
イングランド代表通算成績:70試合0得点8アシスト
トッテナムで台頭したカイル・ウォーカーはその活躍が認められ、2017年夏にマンチェスター・シティに引き抜かれた。加入後すぐに定位置を確保し、同年にはエクトル・ベジェリンなどの名だたる実力者を抑え、PFA年間ベストイレブンに選出。その勢いは留まることを知らず、その後も4度のリーグ優勝、2度のカラバオカップ優勝など、数多くのタイトル獲得に貢献した。イングランド代表として参戦したEURO2020(欧州選手権)ではPK戦の末、惜しくも優勝を逃すこととなったが、自身は大会ベストイレブンに選ばれるなど、名実共に世界最高の右SBとなった。
相手を置き去りにする「スピード」に加え、「フィジカル」の強さが最大の特長で、攻守両面で迫力のあるプレーを見せる。攻撃時には果敢なオーバーラップで前線に厚みを加え、守備時にはスピーディーなカバーリングで攻撃の芽を摘み取る。19/20シーズンにはプレミアリーグ史上最速となる時速37.8kmという驚異的な速さを記録したことからも分かる通り、「スピード」でウォーカーに勝るのは非常に困難だ。
キック精度も非常に高く、低く鋭い弾道のクロスから相手陣浅い位置から放たれるアーリークロスなど、状況に応じた最高のゴールチャンスを演出できる。「パス」の能力値は「77」とディフェンダーとしては比較的高い数字を記録している。
弱点と呼ぶような部分は無く、総合力が非常に高いカイル・ウォーカー。ペップ・グアルディオラ政権では唯一無二の存在として輝き続けており、ベテランの域に入った後でも高い身体能力と圧倒的な攻撃センスは衰えを知らない。チームの躍動のためには今後も大きな役割を果たすことに違いない。