5位:ダニエル・カルバハル(スペイン代表/レアル・マドリード)
【写真:Getty Images】
生年月日:1992年1月11日
市場価値:1600万ユーロ(約19.2億円)
22/23リーグ戦成績:12試合0得点1アシスト
スペイン代表通算成績:31試合0得点4アシスト
下部組織時代に頭角を現し、2012年夏に武者修行として渡ったレヴァークーゼンでは見事な輝きを見せ、現地紙選出のリーグ年間ベストイレブンに選ばれた。そして2013年夏、レアル・マドリード帰還早々にアルバロ・アルベロアの牙城を崩すことに成功。その後も絶対王者の重要なピースとして前人未到のUEFAチャンピオンズリーグ3連覇、クラブワールドカップ3連覇などに大きく貢献し、現在も尚、世界最高峰の右SBの1人として活躍し続けている。
カルバハルの最大の持ち味である精度の高い「パス」はスペイン人ならではの高い「テクニック」がベースとなっている。数多くの球種を巧みに使い分け、敵陣の浅い位置、深い位置など場所を問わず、ピンポイントクロスでこれまで幾度となく味方の得点を演出してきた。レアル在籍9年間で記録した58アシストはクラブ歴代DFアシストランキングでロベルト・カルロス、マルセロに次ぐ3番目の数字となっている。
そして、この男を語る上で欠かせないもう1つのポイントはチームのために身を削るハードワーク。身長の高さを除いた「フィジカル」面での強さは欧州トップクラスを誇り、ゲームでは超一流とも言える運動量やスプリント力、「スピード」などを存分に発揮し、攻守両面で輝きを放つ。「フィジカル」と「スピード」の能力値は「79」、「82」と高水準の数字を記録している。
総合的に見ると非常にバランスの取れたSBで目立つような欠点はないが、唯一のウィークポイントを挙げるとすれば、前述した“高さ”。身長173cmと小柄であるため、「空中戦」においては若干の不安を残すが、安定した「守備力」を持つため、このポイントが悪目立ちすることはほとんどない。