6位:ヌサイル・マズラウィ(モロッコ代表/バイエルン・ミュンヘン)
【写真:Getty Images】
生年月日:1997年11月14日
市場価値:2500万ユーロ(約30億円)
22/23リーグ戦成績:11試合0得点3アシスト
モロッコ代表通算成績:15試合2得点0アシスト
アヤックスでは2017年のトップ昇格後、主将のジョエル・フェルトマンの控えとして時間を過ごすことが多かったが、2018年に同選手が大怪我を理由に長期離脱することに。その穴を埋める形で出場時間を増やしていったヌサイル・マズラウィは地位を徐々に確立していき、欧州レベルでの自信の評価を高めることに成功。バルセロナなど、複数のビッグクラブが獲得争いを繰り広げた末、今夏強豪バイエルン・ミュンヘンに完全移籍を果たした。
卓越した「テクニック」を活かした攻撃参加はアタッカーかと思わせるほど洗練されており、味方との巧みなコンビネーションで相手の隙を突くプレーはもちろん、自ら「ドリブル」で局面を打開するプレーも魅力の1つ。DFとしては得点への絡み度合いも高く、今季出場したリーグ戦では11試合で既に3アシストを記録しており、攻撃時に放つ存在感は年々増している。
25歳とまだまだ発展途上中のマズラウィだが、戦術理解度を始めとする「IQ」の高さにも定評がある。シチュエーションに応じて臨機応変にポジションを取り、サイドラインギリギリに広がったり、中央に顔を出したりするなど、味方にパスコースを提供する。
身長183cmと高さでは申し分なく、安定した「空中戦」の強さを見せるが、一方でやや不安なのは線の細さ。致命的な欠点ではないものの、ブンデスリーガという「フィジカル」コンタクトが激しいリーグにおいて、このウィークポイントを強化することは必須となるだろう。