流れを変えたサッカー日本代表の一手
後半から久保建英に代えて冨安健洋を投入、システムも3-4-2-1に変更し、ドイツ代表の配置とマッチアップするようにした。これで対応が明確になり、日本代表の持ち味が発揮できるようになった。
前半は押し込まれてボール奪取地点が低すぎてカウンターも打てなかったが、後半はようやくビルドアップができるように。自陣でボールを失うことなく、ドイツ代表のプレスに引っかからなくなった。マッチアップを合わせさえすれば、現在の日本代表はドイツにも引けを取らない力があることを徐々に証明していく。
前田を浅野拓磨に、左ウイングバックになった長友佑都を三笘薫に交代して攻撃のギアを入れ、さらに田中碧→堂安律で鎌田大地をボランチに下げる。この間、ドイツ代表はギュンドアンのポストに当たったシュートなど決定機を作るが、GK権田修一の3連続セーブもあって何とか切り抜けた。
73分、日本のここまで最大のチャンスが訪れる。遠藤航から絶妙のロブがボックス内の伊東へ渡ってシュート、GKマヌエル・ノイアーが辛うじて防ぎ、こぼれ球をフリーの浅野が狙ったが枠へ収められず。