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サッカー日本代表、久保建英が見出す攻撃の活路とは?「逆に持っているなと」思った理由【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

攻撃の活路を見出す久保建英



「うまくサイドチェンジできたら、逆サイドの選手は当然、シュートチャンスが生まれると思う。シュートにしろクロスにしろ、いいサイドチェンジがあった時はしっかりプレーをやり切ることを心掛けていきたいなと思います」と本人も幅を使った攻撃に活路を見出す考えだ。

 さらに、機を見ながらの1対1の仕掛け、いい位置でのFKというのも久保のゴールにつながる可能性がある。とりわけ、FKに関しては年代別代表の頃はよく決めていたが、A代表ではなかなか決まらない。

「壁の位置が近くて難しい」と彼自身も以前、話していたことがある。そういった難しさを乗り越え、2010年南アフリカW杯の本田圭佑のように、世界を震撼させるゴールを決めてくれれば、日本代表も久保自身も楽になる。

「(FKは)チャンスが少ないと思うんで、まずはそこまで行くことが重要ですけど、チャンスがあった場合は、右だったら僕は蹴りたいなと思います」

 21歳のW杯ゴールが飛び出せば、日本史上最年少ということになる。が、「世界で見れば全然若くないんで、そんなことを気にしてもしょうがない」と本人はキッパリ。チームの勝利のために戦うことしか考えていない。

 代表では長く足踏み状態を強いられた久保がカタールの地で輝き、キーマンとして大仕事をしてくれれば、日本代表は新たなステージにステップアップできる。近未来の日本のためにも、背番号11をつける男には、持てる力の全てを出し切ってもらいたい。

(取材・文:元川悦子【カタール】)

【了】

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