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遠藤航が強調する「2つの判断」。サッカー日本代表、「特にドイツ対策というのはない」【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子

シュトゥットガルトで経験する「日本代表とは違うやり方」


【写真:Getty Images】



 彼は守りのメリハリをつけながら、ドイツ代表に脅威を与えていく構え。それこそが、守備で主導権を握ることにつながる。そのうえで、攻撃に転じる鋭さと迫力を出せれば、下剋上を起こせる確率が高まりそうだ。

「僕は守備と攻撃っていうのはつねに連動してると思ってる。奪った後に味方がどこにいるのかというのは、自分の中ではある程度、イメージできています。そこで、速攻で行くところ、ゆっくりボールを持つという2つの判断をしっかりしていきたい。時間帯も含めていい判断をしていければいい」と遠藤は全て速い攻めばかりを仕掛けるのではなく、時にはボール保持して体力を温存しながら遅攻を選択する必要性も強調した。

 このようにリズムの変化をつけられるのも、中盤のダイナモ・遠藤の強み。彼は「ブンデス・デュエル王」のイメージが強いが、今季序盤はインサイドハーフを主戦場にしていて、決定的なパスの供給や2列目からの飛び出しを積極的に行っていた。

 本人も9月の時点では「(マタラッツォ前)監督が『高い位置へ行け』と。代表とは違うやり方なんで、難しさ感じながらやってますけど、まあでもそこは自分の中では常にトライしてやってます」と前向きに語っていた。その経験が攻撃センスやゲームメーク力を磨くことにつながったはず。今回のドイツ代表戦でも貴重な経験値を存分に発揮すべきだ。

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