カタール代表
戦力値ランキング:29位
監督:フェリックス・サンチェス
予選成績:開催国のため不参加
FIFAランキング:50位
戦力値:60(攻撃16/守備16/選手層14/勝負強さ14)
中東初開催となるカタールワールドカップは、カタールの威信をかけた国家的プロジェクトとなる。この日のために、カタール代表強化へ金に糸目はつけていない。予選参加免除という利点を生かし、2019年のコパ・アメリカ(南米選手権)、昨年のCONCACAFゴールドカップ、そしてワールドカップ欧州予選に参加してチームを成熟させていった。
ワールドカップメンバーはすべて国内組で構成されており、半数が強豪アル・サッドに所属している。今季は9月中旬にリーグ戦を中断し、2か月近くを代表強化期間に充てている。気候に慣れている点も含め、地の利は過去の大会の日にならないくらい大きい。
2019年のAFCアジアカップでは、決勝で日本代表から主導権を握って、見事に優勝を果たした。最終ラインの枚数を可変することでビルドアップの優位性を保ち、ボールを保持しながら敵陣に押し込んでいくスタイルは高いレベルで落とし込まれている。
しかし、ゲスト国として参戦したゴールドカップやW杯欧州予選では苦戦。アジアレベルでは主導権を握れるが、互角以上の相手にボールを握られて押し込まれると、カタール代表の良さが消されてしまう。このあたりがグループリーグ突破のカギになるだろう。