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「危険な男」鎌田大地が考えるドイツ代表の「狙い目」サッカー日本代表を勝利に導くには【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

あっさり受け流す強心臓


【写真:Getty Images】



「2019年のコパ・アメリカ(南米選手権)に行った時もそうでしたけど、若い選手は物怖じせずやっていた印象がある。自分たちの世代と違って、強い相手だからどういうという感覚ではないのかなと。こういうグループだからこそ、『自分たちがやってやる』というくらいの気持ちじゃないと勝ち上がっていけないと思います」

 4度目となるW杯出場の39歳が指摘した思考の変化の中心に鎌田がいる。昨季UEFAヨーロッパリーグ(EL)制覇、今季UEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント進出と最高の舞台に上り詰め、自身も今季公式戦12得点3アシストという目覚ましい数字を残している男の発言には、やはり説得力があるのだ。

「彼は素晴らしい選手。日本にとって重要で、我々にとって危険な選手。FWの後方やゴール前でもプレーでき、スペースに侵入する鋭さ、高度な得点力を兼ね備えている」と名手GKマヌエル・ノイアーに言わしめたのも、こうした実績があるからこそだ。

 当の本人は「そういう質問を受けたら、彼らも誰か言わないとダメだから。僕自身、真摯に受け止めているというよりも『ああ、そうなんだ』くらいの感じですね」とあっさり受け流すあたりは実に鎌田らしい。

 かつての日本代表のエースである中田英寿、本田圭佑に通じる強心臓のアタッカーは、何か大仕事をやってのけそうな予感を漂わせている。

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