スペイン代表
戦力値ランキング:9位
監督:ルイス・エンリケ
予選成績:6勝1分1敗
FIFAランキング:7位
戦力値:83(攻撃20/守備20/選手層22/勝負強さ21)
ルイス・エンリケ監督は激しいプレッシングをスペイン代表に持ち込み、攻守にわたって主導権を握るサッカーを定着させた。「黄金時代」を知るのはセルヒオ・ブスケッツらごく少数となったが、若手を積極的に抜擢してチームの新陳代謝を図っている。
配球力に優れるCBのアイメリク・ラポルテ、ブスケッツの前で躍動感あふれるプレーを見せるガビとペドリなど、指揮官の目指すサッカーを表現できる選手たちが中心だ。一方で、敵陣深くに押し込むがゆえ、広大なスペースを突かれるカウンター対応は課題としている。
また、決め切る部分の課題も残している。攻撃陣はアルバロ・モラタ、ダニ・オルモらが軸となるが、レギュラーは確約されていない。試合によって組合せが変わる可能性が高く、エンリケ監督の采配が結果を大きく左右するだろう。
UFEAネーションズリーグは3勝2分1敗と苦しみ、スイス代表に敗れている。組織的な守備を構築される相手に対する打開策は見つからず、セットプレーからの失点は弱点となっている。こうした部分をコスタリカ代表と日本代表に突かれるようだと、最悪の結果も脳裏をよぎる。
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