ブラジル代表
戦力値ランキング:1位
監督:チッチ
予選成績:14勝3分
FIFAランキング:1位
戦力値:92(攻撃24/守備25/選手層23/勝負強さ20)
20年ぶりのワールドカップ制覇に向けて、ブラジル代表は精鋭たちを揃えた。ロナウジーニョ、ロナウド、カフー、ロベルト・カルロスらを擁した20年前に優るとも劣らない実力者たちだ。
アリソンが最後尾に立ち、マルキーニョスら柔と剛を兼ね備えるセンターバックが構える。カゼミーロを軸とする中盤の前には、ネイマールを筆頭に豪華なFWが並ぶ。このチームはネイマールに過度に依存することはないが、ここぞの場面ではやはり頼りになる存在だ。
チームの基本となるのは、強度の高いプレッシングだ。前線も含めた連動したプレスで相手の自由を奪い、主導権を握っていく。14勝3分という圧倒的な強さを見せた南米予選で、わずか5失点というディフェンスがこのチームの強さを支えている。
不安要素がないわけではない。39歳のダニエウ・アウベスを最終的にメンバーに加えたように、サイドバックの人選は、大会中もチッチ監督の頭を悩ませるだろう。ブラジル代表では結果を残しているものの、トッテナムで不調に陥り、怪我も抱えるリシャルリソンは、果たしてリバプールで好調なロベルト・フィルミーノを外してまで選ぶべきだったのか。ただ、ロマーリオを外してロナウドに賭けた20年前のようなことも起こるかもしれない。
ブラジル代表は、今大会で世界最高の戦力を持っていると言っていいだろう。ただ、ここ数大会は強豪国同士の対戦になる決勝トーナメントで脆さを見せることが多かった。一発勝負でうまく立ち回ることができれば、2002年以来となる戴冠も視野に入る。
【了】