ポルトガル代表
戦力値ランキング:7位
監督:フェルナンド・サントス
予選成績:5勝2分1敗
FIFAランキング:9位
戦力値:85(攻撃21/守備20/選手層22/勝負強さ22)
ポルトガル代表は、2016年にユーロ(欧州選手権)を制覇し、19年にはUEFAネーションズリーグ初代王者に輝いている。しかし、昨年のユーロはベスト16敗退、欧州予選で苦戦したこともあり、今大会の下馬評は決して高くはない。
しかし、戦力の充実度は今大会でもトップクラスと言えるだろう。6年前のユーロから残っているのは、GKルイ・パトリシオ、CBペペ、FWクリスティアーノ・ロナウドら少数で、今大会で主力と言えるのは37歳となったロナウドくらい。ブルーノ・フェルナンデス、ベルナルド・シウバ、ルベン・ディアスがこの4年で世界トップクラスのプレーヤーに成長した。
ロナウド依存という問題は、本大会まで解決できなかった。ロナウド抜きの4-1-4で守る戦い方は、ロナウドの得点力があってこそ成立していたが、30代後半に差し掛かったロナウドはかつてほどの決定力を持っていない。さらに、ディオゴ・ジョタが負傷でワールドカップ出場を逃したことで、得点力の部分では不安を残すこととなった。
各ポジションにタレントは揃っており、グループステージではそこまで大きな問題は起こらないだろう。ただ、問題は決勝トーナメントに入ってから。強豪国同士の対戦となったときに、ロナウドはゴールを決めてくれるのだろうか。フェルナンド・サントス監督はロナウドと心中するか、ロナウドに頼らないやり方を見つけなければならない。