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長友佑都に起きた心境の変化とは? サッカー日本代表DFの4年間に訪れた2つの転機【コラム】

久保建英から見た長友佑都



「自分にできるのはチームにポジティブな雰囲気や空気をもたらし、一人ひとりの心を繋ぐこと。試合に出ても出なくてもチームのプラスになる存在でいたいし、それが自分の強みだと思っている」

 カタール入り後の練習で、長友は髪の毛をど派手な金色に染めて臨んでいる。自分に、何よりもチーム内にポジティブな変化をもたらすために、前回ロシア大会に続いて「仙豆」と同じく『ドラゴンボール』内に登場する「スーパーサイヤ人」への“変身”を決意した。

 そして人一倍、練習中に大きな声を響かせる。フィールドプレーヤーで最年少、21歳のMF久保建英は「あの人、いつもあんな感じですけど」と思わず苦笑しつつも、大先輩に対する畏敬の念を込めながら、長友が放つ特異な存在感をこう表現した。

「どんな練習でも全力で、みんなを鼓舞してくれる。その意味でああやって盛り上げてくれる人がいることで、より質の高い練習ができている、というのはあると思います」

 ともにメンバーに選出されながら、直後に右アキレス腱に今シーズン中の復帰が絶望となる重症を負い、無念の辞退を余儀なくされた中山の思いを引き継ぐ覚悟と決意も胸中に刻んだ。ドイツ代表戦でピッチに立った瞬間、ワールドカップにおける長友の通算出場試合数はMF長谷部誠を抜いて、日本代表史上では最多の「12」に更新される。

(取材・文:藤江直人【カタール】)

【了】

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