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【イングランド代表 カタールW杯無料選手名鑑】基本フォーメーション&招集メンバー全選手紹介

シリーズ:カタールW杯選手名鑑 text by 編集部 photo by Getty Images

MF


【写真:Getty Images】


ジョーダン・ヘンダーソン(背番号8)
生年月日:1990年6月17日(32歳)
所属クラブ:リバプール
22/23リーグ戦成績:12試合出場/0得点0アシスト
代表通算成績:69試合出場/2得点9アシスト

誰もが認めるチームリーダーだ。今季のパフォーマンスだけを切り取るとワールドカップメンバー入りは当落線上だったが、負傷中だった9月にイングランド代表に招集をされたことを考えると、ガレス・サウスゲート監督はプレー面より精神面を重要視してヘンダーソンを選出した可能性が高そうだ。現在も絶好調というわけではなく、昨年のユーロ(欧州選手権)同様に後半からピッチに入って選手を引き締めるクローザーとしての起用方法が考えられる。

デクラン・ライス(背番号4)
生年月日:1999年1月14日(23歳)
所属クラブ:ウェストハム
22/23リーグ戦成績:15試合出場/1得点2アシスト
代表通算成績:34試合出場/2得点0アシスト

 抜群の機動力と球際の強さに加え、ドリブルでの持ち運びや強烈なミドルシュートなど中盤の選手に必要な能力を高次元で持ち合わせている。今季はウェストハムの調子が悪く、ライスの調子も上がり切っていないのは気がかりなところだが、ガレス・サウスゲート監督からの信頼が揺らぐことはないだろう。同じチェルシーアカデミー出身のメイソン・マウントは大親友で知られる。

メイソン・マウント(背番号19)
生年月日:1999年1月19日(23歳)
所属クラブ:チェルシー
22/23リーグ戦成績:14試合出場/2得点2アシスト
代表通算成績:32試合出場/5得点5アシスト

 23歳にしてチェルシーとイングランド代表の顔になりつつある。高精度の右足のキックを武器にパス、シュートで決定機に関与。昨季はプレミアリーグで二桁ゴール二桁アシストを記録し、どちらの能力にも磨きがかかる。それでいて守備を怠ることなく、チームのためにハードワークを続けることができるのも魅力だ。

カルヴィン・フィリップス(背番号14)
生年月日:1995年12月2日(26歳)
所属クラブ:マンチェスター・シティ
22/23リーグ戦成績:1試合出場/0得点0アシスト
代表通算成績:23試合出場/0得点1アシスト

 今季加入したマンチェスター・シティで公式戦53分間の出場に留まっている現状を踏まえるとワールドカップメンバー入りはサプライズと言えるだろう。昨夏のユーロではデクラン・ライスとダブルボランチを組んで中盤に蓋をしつつ、抜群の展開力で左右問わず質の高いボールを配球した。9月に肩の手術を行ったことでワールドカップ行きは怪しかったが、土壇場で滑り込んだ。しかし今季は、クラブで一度も先発出場をしておらず、コンディションには大きく不安を残す。

ブカヨ・サカ(背番号17)
生年月日:2001年9月5日(21歳)
所属クラブ:アーセナル
22/23リーグ戦成績:14試合出場/4得点6アシスト
代表通算成績:20試合出場/4得点5アシスト

 近年のアーセナルにおける最高傑作だ。左利きのWGだが、カットインだけでなく縦にも仕掛けられる強引なドリブルが持ち味で、味方選手と連係を築くのも上手い。最も持ち味が発揮されるのは右WGだが、本職左SBの選手がルーク・ショーしかいない現実を考えると左WBでの起用の可能性もありそうだ。

フィル・フォーデン(背番号20)
生年月日:2000年5月28日(22歳)
所属クラブ:マンチェスター・シティ
22/23リーグ戦成績:14試合出場/7得点3アシスト
代表通算成績:18試合出場/2得点6アシスト

 サカ同様に縦にも中にも仕掛けられるアタッカーだ。マンチェスター・シティで培われてきた戦術理解力の高さと、もともと持ち合わせていたテクニックやドリブルスキルが融合した完成度の高い選手で、左足のキックから多くの決定機を演出する。所属するマンチェスター・シティではサイドでの起用が多いが、代表では中央のエリアでプレーすることが多い。

ジュード・ベリンガム(背番号22)
生年月日:2003年6月29日(19歳)
所属クラブ:ドルトムント(ドイツ)
22/23リーグ戦成績:15試合出場/3得点2アシスト
代表通算成績:17試合出場/0得点1アシスト

 イングランドの次世代のスターだ。10代とは思えない落ち着きをベースに、パスを展開する局面や相手にプレスを掛けにいく場面での判断を間違えない。今季ドルトムントではUEFAチャンピオンズリーグ(CL)で4試合連続ゴールを記録するなど、攻撃力が格段にアップしている。代表でも6月以降の6試合中5試合で先発出場とスタメンの座を掴んでおり、本大会での代表初ゴールにも期待がかかる。

コナー・ギャラガー(背番号26)
生年月日:2000年2月9日(22歳)
所属クラブ:チェルシー
22/23リーグ戦成績:12試合出場/1得点1アシスト
代表通算成績:4試合出場/0得点1アシスト

 9月はU-21イングランド代表に選出されていたが、ワールドカップ行きの切符を勝ち取った。豊富な運動量と走力、球際の強さを生かしたハードワークが最大の魅力であり、ギャラガー以上に前線からプレスを掛けことを得意としている選手はそうそういない。そのため守備的な選手かと思われがちだが、パスでの展開力に欠けるためボランチでの起用は難しく、トップ下やインサイドハーフが最も輝くポジションだ。プレースタイルを考えると、試合を締めるクローザー的な役割が適任かもしれない。

ジェームズ・マディソン(背番号25)
生年月日:1996年12月23日(25歳)
所属クラブ:レスター
22/23リーグ戦成績:13試合出場/7得点4アシスト
代表通算成績:1試合出場/0得点0アシスト

 質と威力を兼ね備える右足の精度が最大の武器で、狭いエリアでもヒールパスで繋ぐなど高いテクニックも併せ持つスター性抜群のプレイヤー。イングランド代表初招集は2018年10月、デビューは翌年11月と、なかなか代表キャリアに恵まれてこず、直近では3年以上招集されなかった。それでもワールドカップ行きの夢を諦めず、昨季はキャリア最高の成績を残し、今季も開幕から多くの得点に関与して、遂にガレス・サウスゲート監督を納得させた。

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