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【写真:Getty Images】
ジョン・ストーンズ(背番号5)
生年月日:1994年5月28日(28歳)
所属クラブ:マンチェスター・シティ
22/23リーグ戦成績:9試合出場/0得点2アシスト
代表通算成績:59試合出場/3得点1アシスト
現イングランド代表のCBでは最多のキャップ数を誇る。守備者として重要な球際に強く、マンチェスター・シティで主力を張るほどにビルドアップ能力も高い。懸念点は怪我であり、2018年のロシアワールドカップ後は何度も負傷離脱をしてコンディション不良に陥った。万全な状態であれば今大会もスタメンが濃厚だが、今季も一度ハムストリングの負傷で戦列を離れており、その不安は払拭できていない。
ハリー・マグワイア(背番号6)
生年月日:1993年3月5日(29歳)
所属クラブ:マンチェスター・ユナイテッド
22/23リーグ戦成績:4試合出場/0得点0アシスト
代表通算成績:48試合出場/7得点1アシスト
所属するマンチェスター・ユナイテッドでは完全に控えへと降格してしまっているが、イングランド代表ではスタメン出場を続けている。屈強な選手が多いプレミアリーグの中でも際立つ194cmのフィジカルは驚異的で、空中戦とぶつかり合いの強さはトップクラスだ。足も決して遅くはないのだが、クイックネスのある機敏なドリブラーの対応はかなり苦手で、思わず手で止めてしまう場面もしばしば。
エリック・ダイアー(背番号15)
生年月日:1994年1月15日(28歳)
所属クラブ:トッテナム
22/23リーグ戦成績:15試合出場/2得点0アシスト
代表通算成績:47試合出場/3得点0アシスト
今年9月におよそ2年ぶりに代表復帰を果たし、そのままスタメンに定着している。スピード不足のため4バックだと脆さを露呈するが、所属するトッテナムのように3バックの中央で起用されれば安定したパフォーマンスを発揮する。直接FKを叩き込めるほどのキック精度の持ち主で、最終ラインから両サイドにフィ-ドを蹴り分けて局面を打開する。ポルトガルのスポルティングアカデミー出身という、イングランド人では珍しい異色のキャリアでも知られる。
コナー・コーディ(背番号16)
生年月日:1993年2月25日(29歳)
所属クラブ:エバートン
22/23リーグ戦成績:14試合出場/1得点1アシスト
代表通算成績:10試合出場/1得点0アシスト
抜群のリーダーシップを発揮するファイター。ウルブスで長く主将を務めたが、今季から3バックから4バックに戦術を変更するため放出された。というのも、ダイアー同様にスピード不足のため3バックの中央以外での起用は難しいと考えられていたからだ。ところが直近のエバートンでは4バックでも何も問題なくプレーできており、ウルブスからすると放出は誤算だったかもしれない。2021年のユーロ(欧州選手権)では4番手CBだったこともあり一度もプレー機会が訪れなかったが、チームプレイヤーとして裏方に徹した。
ベン・ホワイト(背番号21)
生年月日:1997年10月8日(25歳)
所属クラブ:アーセナル
22/23リーグ戦成績:14試合出場/0得点2アシスト
代表通算成績:4試合出場/0得点0アシスト
イングランド人CBで今季最も好調を維持している選手。マルセロ・ビエルサの下でマンツーマンディフェンスを学び、グレアム・ポッターとミケル・アルテタの下でポゼッションサッカーを学んだこともあり、戦術理解力に長けており、監督のやりたい事をピッチで表現できる。今季のアーセナルでは右SBを主戦場としており、欠場のリース・ジェームズと怪我明けのカイル・ウォーカーの代役として起用される可能性もあるだろう。
カイル・ウォーカー(背番号2)
生年月日:1990年5月28日(32歳)
所属クラブ:マンチェスター・シティ
22/23リーグ戦成績:7試合出場/0得点0アシスト
代表通算成績:70試合出場/0得点8アシスト
相手FWに裏抜けをされてしまったとしても、抜群の走力でそれをなかったことにしてしまうフルバック。ブラジル代表FWネイマールが「これまで対峙して最も手強かった選手」に名前を挙げるほど対人守備能力に長けている。一方で不用意なミスパスが多いのが難点だが、そこからカウンターを食らったとしても自分でカバーしてしまうのがこの選手の恐ろしいところだ。10月に股関節の手術を行い、現時点では復帰できていないが、大会中のカムバックを期待してワールドカップメンバーに選出された。
キーラン・トリッピアー(背番号12)
生年月日:1990年9月19日(32歳)
所属クラブ:ニューカッスル
22/23リーグ戦成績:15試合出場/1得点3アシスト
代表通算成績:31試合出場/1得点5アシスト
好調なニューカッスルのチームリーダー。チャンピオンシップ(イングランド2部)時代にシーズン二桁アシストを記録するほどクロスの精度が高く、セットプレーキッカーとしても有能だ。チームで戦う意識が極めて高い選手で、昨季骨折の大ケガを負った後もチームに帯同してロッカールームで鼓舞し続けた。ジェームズの怪我、ウォーカーの負傷で右WB、もしくは右SBの一番手になる可能性が高い。
ルーク・ショー(背番号3)
生年月日:1995年7月12日(27歳)
所属クラブ:マンチェスター・ユナイテッド
22/23リーグ戦成績:9試合出場/0得点1アシスト
代表通算成績:23試合出場/3得点8アシスト
今回のワールドカップメンバーに招集された唯一の本職レフトバックの選手。一昨季は絶好調でシーズン終了後のユーロ(欧州選手権)でも1ゴール3アシストの大活躍だったが、昨季は一転して絶不調に。今季も序盤戦はオランダ代表DFタイレル・マラシアにスタメンを奪われていたが、10月以降はスタメンに返り咲いた。今大会ではコンディションに問題がなければ、左WBもしくは左SBのレギュラーとして起用されるだろう。
トレント=アレクサンダー・アーノルド(背番号18)
生年月日:1998年10月7日(24歳)
所属クラブ:リバプール
22/23リーグ戦成績:14試合出場/1得点0アシスト
代表通算成績:17試合出場/1得点4アシスト
招集されたのにも関わらず出番がなかった9月の代表ウィークを考えると落選が濃厚だったが、リース・ジェームズの怪我の影響もあってワールドカップメンバーに選出された。かと言ってアレクサンダー・アーノルドの調子が良いわけではなく、中断前までの20試合でアシストが0とリバプールの調子と同じく不安定なパフォーマンスが続いている。右足のキック精度は世界トップクラスだが、彼の現在のコンディションとチーム内での立場を考えると、それを発揮できる場は簡単には訪れないだろう。