「つけ入る隙がある」堂安律が自信を持つ理由
「(ドイツは)特にブンデスでやってる選手は多いので、相手の特徴も知ってる選手が多い。勝てるチャンスは大いにあると思います」と彼は力強くコメント。同じくドイツでプレーする鎌田大地と同様に、W杯で過去4回優勝しているドイツ代表を格上と見るのではなく、同じ目線で捉えていくという。
なぜ堂安がそういった意識を持てるのか。背景として一番大きいのが、フライブルクでの確固たる実績だろう。今季の彼はリーグ戦出場15試合(うち先発13試合)で2ゴールと好調を維持。UEFAヨーロッパリーグ(EL)やDFBポカールなどのカップ戦でも2ゴールと完全なる主力として活躍している。
しかも、前述の通り、チームはリーグ戦で2位につけている。マティアス・ギンターとクリスティアン・ギュンターという2人のドイツ代表選手も同僚だ。彼らからは「もう友達じゃない」と言われ、堂安は堂々と無視したというから、そのメンタルの怪物ぶりがよく分かる。ドイツ代表を7人送り出したバイエルン・ミュンヘンと勝ち点4差しかないことも含め、堂安が「自分は同格のプレーヤーだ」と考える要素がいくつもあるのだ。
「昔のイメージ的には、ドイツはより組織的でその中に個がある印象だったんですけど、最近は少し個が強くなりすぎてて、組織がバラバラになってるイメージがある。(ジャマル・)ムシアラや(レロイ・)サネや(セルジュ・)ニャブリといった前のタレントはいますけど、彼らがチームプレーヤーかというと少しハテナだと思う。そこはつけ入る隙があるのかなと」