フォーメーション
今年1月にアシスタントコーチから昇格する形でジャレル・カドリ監督が就任して以降、6試合連続クリーンシートを達成するなど堅守をベースとしたスタイルが定着している。相手にボールを保持されることも苦にせず、ボールを奪った際にはシンプルなロングボールやダイレクトパスで縦に速い攻めを見せる。
基本フォーメーションは4-3-3が濃厚だが、ワールドカップ前最終戦のイラン代表戦で3バックを試している。本大会ではワールドカップ用に守備的な戦術で戦う可能性もある。
4選手が招集されているGKだが、不動の守護神がいるわけではない。それでも直近で最も出場機会の多いアイマン・ダーメンが先発の座を射止めそうだ。
CBには欧州での実績が豊富なディアラン・ブロンとモンタサル・タルビが入り、両SBにはモハメド・ドレーガーとアリ・アブディが入ることになりそうだ。これまでは左SBのアリ・マールルが一番手的な存在だったが、本大会直前にアブディがポジションを掴んだ格好となった。
中盤は攻守にわたってハードワークできる上に、経験も豊かで安定した陣容になっている。その中でもブンデスリーガで活躍しているエリス・スキリは別格の存在で、中盤で攻守を支えている。その一列前にアイサ・ライドゥニとモハメド・アリ・ベン・ロムダンの両名が起用されそうだ。
攻撃陣はキャプテンであるユセフ・ムサクニを中心に経験豊富な選手が並ぶ。絶対的なセンターフォワードはいないが、ユセフ・ムサクニやナイム・スリティら長らく代表で活躍している選手が多く、華麗な連係からのチャンス創出が期待できる。前回大会で2ゴールを決めたワハビ・ハズリは主に途中出場からの起用が濃厚だ。