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久保建英が語ったカナダ代表戦の意義
サッカー日本代表は17日、国際親善試合でカナダ代表と対戦する。
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23日に迎えるカタールワールドカップのグループステージ初戦・ドイツ代表戦を前にした最後のテストマッチだ。コンディション不良のため欠場する選手も多いが、日本代表にとっては“本番”を想定した非常に重要な試合になる。
チーム最年少のMF久保建英は「いろいろなコンディションの選手がいる中で、そういった調整も含めてみんなにとって有意義な試合になればいいかなと思います」と語った。
久保自身、10月下旬に左肩を脱臼して短期間ながら離脱していた。11月7日に実戦復帰を果たしているが、手をつくのことに恐怖心もあったという。
しかし「この前の試合を映像で見たら手をついているので、もう大丈夫なのかなと。試合が始まってしまえばアドレナリンが出て、あとで腫れるかもしれないですけど、試合中に痛くなければいいかなと思います」と強気の姿勢でプレーするつもりだ。
「(肩が)外れちゃったのは事実なので、もう過去には戻れない。今の自分にできることをやっていけたら。試合には復帰しているので、あとはコンディションを上げていければいいかなと思います」
カナダ戦はワールドカップ前最後のテストマッチということもあり、チームとして試したいことを全て試すというプランもあるだろう。一方、対戦国を迷わせるために手の内を隠すことも選択肢になる。
では、久保が大事にしたいと考えているポイントは何だろうか。
「当然、細かいところに関しては全て見せるわけではないと思います。自分たちが良い感触で終わるのがベストですし、結果より内容を求めていくのが一番なのかなと思います」
試合に勝てば、そこで出た収穫も課題もよりポジティブに振り返ることができる。負ければネガティブな感情が増えてしまうかもしれない。それでも勝ち負けではなく、ドイツ代表やスペイン代表などワールドカップで対戦する相手を想定したうえで、試合の内容や個々のパフォーマンスを重視すべきというのが久保の考えだった。
「別に負けても『大事なのは本番』と切り替えられると思いますし、勝ったところで慢心してしまうかもしれない。そういった意味で何がいいのかわからないんですけど、そもそも試合をやれるってことをポジティブに捉えたい。
今回は結果より内容。結果が一番大事ですけど、内容の方をより重視したい。例えば攻められて攻められて、内容は悪かったけど相手のミスで(自分たちに)1点入ってしまったというより、(ゴールを)決める部分は自分たちの力で決める、守る時は自分たちの力で守るというように、攻守ともに自分たちの力で良い内容にしていけたらいいかなと思います」
ワールドカップ本番でより主体的に戦うための自信を身につけるためにも、カナダ戦は大きな挑戦になる。収穫や課題を前向きに振り返ることができるような内容の試合になることを期待したい。
(取材・文:舩木渉)
【了】