人手不足のボランチは?
ボランチはかなり人手不足だ。8日のリーグ戦で頭にダメージを負った遠藤航、さらにふくらはぎを痛めている守田英正の欠場が確定。田中碧もコンディションが不透明で、板倉は実戦復帰したばかりでスタートからの起用にはそれなりのリスクがあるなど、一気に手薄となってしまった。
柴崎岳はスタメン確定と言っていいだろう。その相方には、フランクフルトでボランチを務める鎌田大地でどうだろうか。守備強度にはやや不安があるものの、遠藤や守田不在時のオプションを用意しておく意味でも、試す価値がないとは言い切れないのではないか。
鎌田をボランチに下げたため、トップ下は久保建英。左肩の脱臼でしばらく戦列を離れていたが、W杯前最後のリーグ戦で復帰しハイパフォーマンスを見せた。接触プレーに気を付ける必要はあるかもしれないが、攻撃のタスクを任せる上での不安はない。
右サイドは伊東純也ではなく、昨年の東京五輪(東京オリンピック)でも久保と抜群の連係を発揮した堂安律。左サイドは三笘薫がいないため、相馬勇紀に任せたい。ゴール前でのクオリティーは三笘に分があるが、積極的に仕掛ける姿勢と緩急の使い方はブライトン所属アタッカーにも決して引けを取らない。W杯でのスタメン入りを目指し、奮闘してほしいところだ。
アメリカ合衆国代表戦において守備面で絶大な働きをみせた前田大然は、本番で大暴れしてほしいところ。浅野拓磨は使うならば途中からがベストなはずなので、ワントップはセルクル・ブルッヘで調子を上げている上田綺世。同選手がここで結果を残せれば、森保ジャパンの可能性は広がるだろう。