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【オランダ代表 カタールW杯無料選手名鑑】基本フォーメーション&招集メンバー全選手紹介

シリーズ:カタールW杯選手名鑑 text by 編集部 photo by Getty Images

基本フォーメーション


【写真:Getty Images】


 2010年大会は決勝でスペインに敗れて準優勝、2014年大会は準決勝でアルゼンチンにPKの末に敗れて3位とオランダ代表はワールドカップで悔しさを味わってきた。その雪辱を誓った2018年大会だったが、予選で4位と大苦戦を強いられて、プレーオフにすら進出できない屈辱を味わった。

 予選敗退後にロナルド・クーマンを新監督に招聘するも20年夏にバルセロナに引き抜かれる形で退任し、後任のフランク・デ・ブールもユーロ2020(欧州選手権)で結果を残せなかった。そうした中でオランダサッカー協会は2014年のブラジルワールドカップで代表を3位に導き、既に監督業からの引退を表明していたルイ・ファン・ハールを監督に招聘。同監督は前立腺がんを患っており、病気とも戦いながらでの指揮となるが、大会前の時点で11勝4分と無敗をキープ。ワールドカップ予選も苦戦することなく突破した。

 昨年のワールドカップ予選では4-3-3を軸に戦っていたが、今年からは3バックに変更。トップ下を置く3-4-1-2をベースに戦っている。気になるのは選手層の部分だ。CB以外は決して選手層が厚いとは言えず、予選最多出場がジャスティン・バイローの6試合のGK、ジョルジニオ・ワイナルドゥムがいない中盤、デパイが怪我を負っている前線には不安を残す。

 経験豊富なヤスパー・シレッセン、好調フライブルクのマルク・フレッケンを落選させたことで、代表最多キャップが約1年ぶりに代表復帰したバイロウというのはかなり不安な選手層だ。昨年のワールドカップ予選で正GKを任されていたことを考えると同選手がスタメンに抜擢されるだろう。

 CBの選手層は世界トップクラスで、フィルジル・ファン・ダイク、マタイス・デ・リフト、ステフェン・デ・フライ、ナタン・アケ、ユリエン・ティンバーらそうそうたるメンバーが名を連ねる。そうした中で現在の調子やポジションの適性を踏まえると主将のファン・ダイクとアケ、ティンバーがスタメンに抜擢されそうだ。

 ウイングバックは左右ともにレギュラーが固定されており、ダレイ・ブリントとデンゼル・ダンフリースがレギュラーを務めるだろう。ブリントのサイドは対戦相手が絶対的なスピードが武器の選手だった場合はタイレル・マラシアかアケがそのポジションに入るかもしれない。

 中盤3枚はフレンキー・デ・ヨングとトゥーン・コープマイネルス、コーディ・ガクポが入ると予想する。守備力を考えるとマルテン・デ・ローンをスタメンに入れたいところだが、直近の試合を筋肉系のトラブルで欠場するなどコンディションが万全ではない。

 ツートップはエースのメンフィス・デバイがコンディション不良により、既にベンチスタートが明言されている状況だ。そのためステーフェン・ベルフワインとフィンチェント・ヤンセンの2人がコンビを組むと予想する。また、ガクポをツートップに据えてステーフェン・ベルハイスやダヴィ・クラーセン、シャビ・シモンズらをトップ下に起用するオプションもありそうだ。

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