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なぜか…ブラジルワールドカップで輝けなかった5人の名手。何もできなかった10番とは…

シリーズ:ワールドカップで輝けなかった5人の名手 text by 編集部 photo by Getty Images

MF:スティーブン・ジェラード(元イングランド代表)

スティーブン・ジェラード
【写真:Getty Images】


生年月日:1980年5月30日
ブラジルワールドカップ成績:3試合0得点0アシスト

 リバプールの「顔」だったスティーブン・ジェラードは、当時34歳でブラジルワールドカップ・イングランド代表入り。これが自身3度目のW杯出場で、南アフリカ大会に続き2大会連続でキャプテンを務めることになった。そんなベテランMFに求められたのは、当時国際大会での成績が著しくなかったイングランド代表をより高みへと導くことだった。

 ところが、いざ大会が始まると、主将ジェラードのパフォーマンスレベルは上がらず。チームは開幕連敗スタートとなり、早々にグループリーグ敗退が決まってしまった。そして、迎えた最終節コスタリカ代表戦で、ジェラードはスタメン落ち。結局、まったくインパクトを残せぬままブラジルの地を去り、各国メディアによる「大会ワースト11」に選出されてしまうことになった。その後、同選手はイングランド代表からの引退を表明している。

 ブラジルW杯で不発に終わり、チームも屈辱的なグループリーグ敗退。また、その2ヶ月前、ジェラードはプレミアリーグ第36節チェルシー戦で足を滑らせて相手に決勝点を与え、あと一歩のところでリーグタイトルを逃していた。後にそれらのことを振り返ったジェラードは「恐らく、僕の人生で最悪の3ヶ月だった」とコメントを残していた。

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