フォーメーション
【写真:Getty Images】
ロベルト・マルティネス監督率いるベルギー代表は、欧州予選を無敗の6勝2分で突破。2022年に入って以降はUEFAネーションズリーグで2度オランダ代表には敗れたが、その他は負けなし。盤石の状態でカタールワールドカップへ向かうことになった。
タレント揃いのベルギー代表は個々の能力が凄まじいことはもちろんだが、組織力も高い。ユーリ・ティーレマンスらボランチの選手から出る縦パスを起点に、インサイドハーフとウイングバックを絡めた変幻自在の攻撃を展開する。絶対的エースのロメル・ルカクが未だ負傷中だが、本大会でトップパフォーマンスを見せることが出来れば、悲願の優勝も夢ではないだろう。
基本フォーメーションは3-4-2-1だ。
GKは世界最高と名高いティボー・クルトワ。2番手にはシモン・ミニョレ、そして3番手にはブンデスリーガ屈指の実力者であるクーン・カステールスが控えている。
最終ラインはゼノ・デバスト、トビー・アルデルヴァイレルト、ヤン・フェルトンゲンの3バックが濃厚だが、ベンチに控えるヴァウト・ファース、アルトゥール・テアテも実力は申し分ない。誰が出ても高い守備強度を誇るだろう。
両ウイングバックはどちらも不動。右にトーマス・ムニエ、左にヤニック・フェレイラ・カラスコと言いたいところだが、ムニエは頬骨の骨折により10月以降プレー出来ていない。そのため、同選手のコンディション次第ではティモシー・カスターニュが右ウイングバックを務めることになる。
中盤は不動の2人。ユーリ・ティーレマンスとアクセル・ヴィツェルだ。プレミアリーグで奮闘するアマドゥ・オナナとレアンデル・デンドンケルが控えているが、非常事態でもない限り先述した2人がボランチを担う。
2列目はタレント選手揃い。基本的にはケヴィン・デ・ブライネとエデン・アザールの2人になるだろう。デ・ブライネは代えが利かない存在だが、アザールのパフォーマンス次第ではレアンドロ・トロサールやドリース・メルテンスにチャンスが回ってくるだろう。相手によってもスタメンを入れ替えることはあるだろうが、誰が出ても相手にとって脅威となる。
不安要素があるとすれば、FWだろう。負傷中のルカクが起用出来るかわからないため、現状ではミシー・バチュアイがファーストチョイスとなっている。この男が点を取ることが出来なければ、ベルギー代表は苦戦を強いられるかもしれない。