MF:阿部勇樹
【写真:Getty Images】
生年月日:1981年9月6日
岡田ジャパン成績:25試合1得点0アシスト
南アフリカワールドカップに臨む日本代表の下馬評は決して高くなかった。直前のテストマッチで、屈辱的な4連敗を喫していたからだ。しかし、いざ本番が始まると、岡田ジャパンは2002年日韓大会以来のベスト16入りを達成。サポーターの期待を良い意味で裏切る格好となった。
その影の立役者と言えるのが、MF阿部勇樹だ。岡田武史監督は直前の不振を受け、本大会では4-1-4-1を採用。そしてセンターバックも務めるほどの守備力に先の展開を読む力、さらに優れたキック精度を誇る阿部をアンカーに起用したのだ。するとチームの安定感はテストマッチ時よりも格段に増し、簡単には崩れぬように。結果、この守備力がベスト16入りを引き寄せることになった。
浦和レッズは昨年、特設サイトで岡田監督から現役を引退した阿部に向けられたメッセージを公開。そこには「ワールドカップでは君に助けられました」と感謝の言葉が述べられていた。このことからも、南アフリカW杯における阿部の重要性が伝わるだろう。まさに同選手は、岡田ジャパンの英雄的存在である。