FW:ニコラ・アネルカ(元フランス代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:1979年3月14日
南アフリカワールドカップ:2試合0得点0アシスト
02年にシドニー・ゴブに代わる追加招集を拒否したことでフランス代表から遠ざかっていたニコラ・アネルカだが、06年夏に加入したボルトンで得点を量産すると代表に復帰した。チェルシーに所属していた2008/09シーズンはプレミアリーグ得点王のタイトルを獲得し、2010年には自身初となるワールドカップの代表メンバーに選出された。
しかし、ワールドカップの歴史に残る事件が第2戦メキシコ戦をきっかけに起きてしまう。2試合連続で先発出場を飾ったアネルカだが、無得点に終わったハーフタイムに監督のレイモン・ドメネクと口論に。暴言を吐いたとされ、ハーフタイムでの交代を命じられると、同時にフランス代表から追放された。アネルカは同大会終了後に代表引退を表明した。
後半に2点を決められメキシコに0-2の敗戦を喫したフランス代表。もとよりドメネク監督は大会前より求心力を失っており、ダビド・トレゼゲやフィリップ・メクセスらは彼との確執がきっかけで代表を引退していた。アネルカの代表追放に反発した選手たちは、第3戦南アフリカ戦を前に練習をボイコット。最終的にはニコラ・サルコジ大統領(当時)が事態の収集を命じる事件までに発展した。完全に崩壊したフランス代表は、1勝も挙げられないままグループリーグで大会を去ったのだった。