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マーティン・ボイル(背番号6)
生年月日:1993年4月25日(29歳)
所属クラブ:ハイバーニアン(スコットランド)
22/23リーグ戦成績:12試合出場/5得点1アシスト
代表通算成績:18試合出場/5得点6アシスト
カタールワールドカップのアジア予選で貴重なゴールやアシストを連発してチームに欠かせない崩しのキーマンとなったウィンガー。小柄だがフィジカルコンタクトをいとわず、積極果敢なプレスや強引にも見えるドリブル突破で右サイドをかき回す。スコットランドで生まれ育ち、3部リーグから成り上がって1部リーグでも指折りのアタッカーに成長した。オーストラリアは父の祖国で、過去に住んだ経験はない。ひざに負傷を抱えているため、どこまで回復できるか注目される。
クレイグ・グッドウィン(背番号23)
生年月日:1991年12月16日(30歳)
所属クラブ:アデレード・ユナイテッド
22/23リーグ戦成績:5試合出場/2得点3アシスト
代表通算成績:10試合出場/1得点3アシスト
地元アデレードでカルト的人気を誇る、アデレード・ユナイテッドの象徴がワールドカップ出場メンバーに生き残った。これまではAリーグで無双していてもオーストラリア代表になかなか定着できなかったが、今年に入ってから左ウィングのポジションで高い水準のプレーを続けて評価を覆した。左足のセットプレーのキッカーとしても優秀で、正確無比の直接フリーキックによって何度もアデレード・ユナイテッドを救ってきた。また、逆サイドからのクロスに合わせるのも得意で、単独突破に頼らないプレースタイルは活用の幅が広い。
マシュー・レッキー(背番号7)
生年月日:1991年2月4日(31歳)
所属クラブ:メルボルン・シティFC
22/23リーグ戦成績:5試合出場/1得点2アシスト
代表通算成績:73試合出場/13得点6アシスト
ブンデスリーガでも長く活躍したオーストラリア代表の重鎮ウィンガーは、3大会連続のワールドカップに挑む。昨年夏に母国復帰を果たしてからのプレーはさすがの貫禄で、代表でも崩しの鍵を握る中心選手の1人であり続けている。ドリブルでの仕掛けのクオリティ、前線からのプレッシングの精度、ウィングのみならず中央にも対応する万能性など、チーム内屈指の実績を裏づける要素は多々ある。ヘルタ・ベルリン時代は原口元気とチームメイトだった。
アワー・メイビル(背番号11)
生年月日:1995年9月15日(27歳)
所属クラブ:カディス(スペイン)
22/23リーグ戦成績:5試合出場/0得点0アシスト
代表通算成績:28試合出場/7得点2アシスト
ケニアの難民キャンプで南スーダン人の両親のもとに生まれ、11歳の時にオーストラリアへ移住してA代表にまで上り詰めた。近年はデンマークやポルトガル、トルコを渡り歩き、今夏からカディスに移籍して4大リーグ初挑戦。スペインでは満足な出場機会を得られていないが、そのキャリアは難民にバックグラウンドを持つアフリカ系選手たちの大きな希望になっている。爆発的な一瞬の加速で相手ディフェンスを置き去りにし、左サイドからカットインして右足を振るのが最も得意とするパターン。アジア予選でも対戦国を苦しめた突破力は、世界を相手に通用するだろうか。
ガラン・クオル(背番号21)
生年月日:2004年9月15日(18歳)
所属クラブ:セントラルコースト・マリナーズ
22/23リーグ戦成績:2試合出場/0得点2アシスト
代表通算成績:1試合出場/0得点0アシスト
今年9月、シュトゥットガルトに所属する3歳上の兄アルーを差し置いてA代表に初招集された時はまだ17歳だった。エジプトで生まれ、南スーダン人の両親のもとで育ち、6歳で難民としてオーストラリアに渡ったという過去を持つ。来年1月にはプレミアリーグのニューカッスル・ユナイテッド移籍が内定しており、カタールワールドカップは絶好のショーケースとなるだろう。自分より10センチ以上身長の高いDFにもジャンプして競り勝てる抜群の身体能力が持ち味で、アクロバティックなプレーは見ごたえ抜群だ。
ジェイソン・カミングス(背番号25)
生年月日:1995年8月1日(27歳)
所属クラブ:セントラルコースト・マリナーズ
22/23リーグ戦成績:3試合出場/2得点3アシスト
代表通算成績:1試合出場/1得点0アシスト
スコットランド生まれで、名門レンジャーズ在籍歴やスコットランド代表歴もあるストライカーだ。2019年頃から母の祖国であるオーストラリア代表への転向が検討され始め、今年9月にようやくそれが叶った。同1月からAリーグに参戦し、昨季は20試合に出場して10得点6アシストと驚異的な爆発力を発揮。競争の激しいセンターFWのポジションで、一気にレギュラー候補まで上り詰めた。オーストラリア代表デビュー戦となった9月25日のニュージーランド代表戦では、PKで初ゴールも記録。巧みな動き出しとペナルティエリア内での左足フィニッシュの精度が冴え渡る。
ミッチェル・デューク(背番号15)
生年月日:1991年1月19日(31歳)
所属クラブ:ファジアーノ岡山(日本)
22/23リーグ戦成績:36試合出場/8得点3アシスト
代表通算成績:21試合出場/8得点1アシスト
古き良きオージースタイルの香りを漂わせる、ゴリゴリ系のストライカーだ。清水エスパルスで4シーズンプレーし、オーストラリアとサウジアラビアを経て、昨季途中からJリーグに復帰。ファジアーノ岡山に所属し、今季はJ1参入プレーオフ進出に大きく貢献した。相手ディフェンスをなぎ倒すようなパワーの持ち主で、ファイティングスピリットもチームに勇気をもたらす。簡単なシュートを大きく外して決定力不足を指摘されることも多いが、その反面、難しいシュートを決めてスーパーゴールを生み出せる不思議な魅力を持っている。
ジェイミー・マクラーレン(背番号9)
生年月日:1993年7月29日(29歳)
所属クラブ:メルボルン・シティFC
22/23リーグ戦成績:5試合出場/7得点0アシスト
代表通算成績:25試合出場/8得点0アシスト
オーストラリア国内では向かうところ敵なしの圧倒的な存在だが、代表ではなかなか期待通りの結果を残せていない。今年3月にはカタールワールドカップアジア最終予選の最終戦を自身の結婚式のために欠場し、批判も浴びた。ペナルティエリア内で本領を発揮するピュアストライカーは、カタールの地で評価を覆せるか。スコットランド出身の父の影響でイギリスのパスポートを持っており、母がマルタ出身のため過去にマルタ代表から声がかかったこともあったという。