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ミロシュ・デゲネク(背番号2)
生年月日:1994年4月28日(28歳)
所属クラブ:コロンバス・クルー(アメリカ)
2022リーグ戦成績:28試合出場/0得点0アシスト
代表通算成績:37試合出場/0得点1アシスト
2017年から2018年夏まで横浜F・マリノスに在籍した経験を持つセンターバックだ。自らのルーツがあるセルビアの名門ツルヴェナ・ズヴェズダから、今年1月に北米MLSのコロンバス・クルーに完全移籍。1年目からディフェンスラインの主軸を担った。対人に強いだけでなく、スピード対応も苦にしない。マリノス時代は「彼女がいない」と嘆いていたが、2020年に結婚し、2021年には娘も産まれるなど公私ともに充実一途。
ハリー・サウター(背番号19)
生年月日:1998年10月22日(24歳)
所属クラブ:ストーク・シティ(イングランド)
22/23リーグ戦成績:1試合出場/0得点0アシスト
代表通算成績:10試合出場/6得点0アシスト
スコットランド生まれの巨人センターバックは、約1年を棒に振った大怪我から復帰して何とかワールドカップに間に合った。昨年11月のサウジアラビア代表戦で右ひざの前十字靭帯を断裂し、懸命なリハビリの末に今年10月下旬にセカンドチームの試合で実戦復帰。万全ならディフェンスラインの中心だが、カタールの地で完全復活なるか。ほぼ2メートルの身長は攻守においてチームの大きな武器であり、相手ゴール前ではストライカー顔負けの得点力を発揮する危険な存在だ。
トーマス・デン(背番号20)
生年月日:1997年3月20日(25歳)
所属クラブ:アルビレックス新潟(日本)
2022リーグ戦成績:8試合出場/0得点0アシスト
代表通算成績:2試合出場/0得点0アシスト
南スーダン難民としてケニアで生まれ、6歳で家族とともにオーストラリアへ移住したというタフなバックグラウンドを持つセンターバックだ。Jリーグでプレーしていた近年は度重なる負傷に悩まされていたが、今季終盤に復活を遂げてアルビレックス新潟のJ2優勝とJ1昇格に大きく貢献した。そして、今年9月に3年ぶりのオーストラリア代表復帰を果たすと、溌剌としたパフォーマンスで監督に猛アピール。ワールドカップ最終メンバーに滑り込んだ。昨年の東京五輪ではU-24オーストラリア代表のキャプテンを務めるなどリーダーシップに長け、センターバックだけでなく右サイドバックにも対応できる機動力を備えた次世代のディフェンスリーダー候補だ。
キー・ロウルズ(背番号4)
生年月日:1998年6月24日(24歳)
所属クラブ:ハーツ(スコットランド)
22/23リーグ戦成績:6試合出場/1得点1アシスト
代表通算成績:3試合出場/0得点0アシスト
カタールワールドカップのアジア最終予選後にA代表デビューを飾り、プレーオフの大一番で本大会出場につながる安定感抜群のパフォーマンスを披露。一気にセンターバックのレギュラー候補に躍り出た。今夏からスコットランドに活躍の場を移し、シーズン序盤の8月末に中足骨を骨折したが、11月上旬に復帰してワールドカップに間に合った。ビルドアップ能力に長け、左利きという貴重な特徴も併せ持つ。身長183センチとオーストラリア代表のセンターバック陣の中では小柄な方だが、他の選手たちとの補完性が高いのも魅力だ。長年主軸を担ったトレント・セインズバリーをメンバーから外す決断ができたのも、ロウルズの存在あってこそか。
ベイリー・ライト(背番号8)
生年月日:1992年7月28日(30歳)
所属クラブ:サンダーランド(イングランド)
22/23リーグ戦成績:9試合出場/0得点0アシスト
代表通算成績:27試合出場/2得点1アシスト
前回大会はアジア予選で主軸の1人としてプレーしながら、本大会でメンバー入りを逃した。今大会はアジア最終予選で1試合も出場がなかった中で、プレーオフのUAE代表戦とペルー代表戦に先発起用されて本大会出場権獲得に貢献し、ついに初のワールドカップ出場のチャンスをつかんだ。プレミアリーグでプレーした経験はないが、10代から自らのルーツがあるイングランドでプロキャリアを築き、肉弾戦の多い2部や3部で対人守備を磨いた。センターバックを中心に左右両サイドバックもこなせる万能性で居場所を確保する、貴重な守備のバックアッパー。
ナサニエル・アトキンソン(背番号3)
生年月日:1999年6月13日(23歳)
所属クラブ:ハーツ(スコットランド)
22/23リーグ戦成績:7試合出場/1得点1アシスト
代表通算成績:5試合出場/0得点0アシスト
昨年の東京五輪にも出場した右サイドバックのホープは、今年1月に欧州へ渡りスコットランドのハーツに加入。同3月にA代表デビューを飾り、プレーオフでオーストラリア代表のカタール行きの切符獲得に貢献する活躍を披露した。10月に負傷してワールドカップ出場が危ぶまれたが、早期復帰が叶ってギリギリ間に合った。代表でポジションを争うフラン・カラチッチよドミニク・ロンゴ以来、24年ぶりにオーストラリア代表としてプレーしたタスマニア島出身選手でもある。
フラン・カラチッチ(背番号5)
生年月日:1996年5月12日(26歳)
所属クラブ:ブレシア(イタリア)
22/23リーグ戦成績:8試合出場/0得点2アシスト
代表通算成績:11試合出場/1得点1アシスト
出生国でありU-21代表にも選ばれていたクロアチアと競合したが、2018年のロシアワールドカップ直前に父の出身国でもあるオーストラリア代表を選択した。しかし、本大会のメンバーには残れず。今大会は悲願叶っての初出場になる。クロアチア育ちで、ユース時代から一貫して同国でキャリアを築き、2021年1月にイタリアへ移籍した。英語が苦手で、代表に選ばれるまでオーストラリアに行ったことがなかったという。身長185センチと右サイドバックとしては大柄で、安定した守備対応 が光る。アトキンソンとの激しいポジション争いを制することができるか。
アジズ・ベヒッチ(背番号16)
生年月日:1990年12月16日(31歳)
所属クラブ:ダンディー・ユナイテッド(スコットランド)
22/23リーグ戦成績:11試合出場/2得点2アシスト
代表通算成績:53試合出場/2得点1アシスト
キプロスからの移民家庭に生まれ、トルコ系キプロス人の血を引く。そのためオーストラリア代表になるまで、トルコとキプロスの代表を選ぶこともできた。自らのルーツがあるトルコで長く活躍し、オランダの競合PSVアイントホーフェンに在籍した経験もある攻撃的な左サイドバックだ。ワールドカップ出場は2大会連続で、豊富な国際経験を周りに還元できる。カタールワールドカップのアジア最終予選ではチームの“穴”とも言われたが、今夏からプレーするスコットランドで本来の姿を取り戻して再び評価を高めた。
ジョエル・キング(背番号24)
生年月日:2000年10月30日(22歳)
所属クラブ:オーデンセ(デンマーク)
22/23リーグ戦成績:6試合出場/0得点0アシスト
代表通算成績:4試合出場/0得点0アシスト
今年1月にデンマークへ移籍し、ほぼ同時にA代表デビューも飾った気鋭の左サイドバック。昨年の東京五輪ではU-24アルゼンチン代表戦で先制点をお膳立てし、2-0の金星に大きく貢献した。まだ経験は浅いが、有力なライバルの少ないポジションでレギュラー奪取の可能性も。攻守両面にアグレッシブで、90分間上下動を怠らない献身性が光る。東京五輪でもグラハム・アーノルド監督の指導を受けており、戦術への適応も問題ないはずだ。