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【写真:Getty Images】
長友佑都(背番号5)
生年月日:1986年9月12日(36歳)
所属クラブ:FC東京
2022リーグ戦成績:29試合出場/0得点0アシスト
代表通算成績:137試合出場/4得点28アシスト
ワールドカップ4大会連続出場。これはフィールドプレーヤーとして、日本代表史上初の快挙だ。森保ジャパンではパフォーマンスレベルの低さを理由に批判の的となることもあったが、ここ最近はまずまず安定したプレーで、そうした雑音のボリュームを下げてきた。36歳となったが、まだまだ1対1の強さは健在。とくに大物選手とのマッチアップにはめっぽう強い印象を受ける。W杯11試合連続フル出場というあまりに偉大な記録を、さらに伸ばすだろうか。
吉田麻也(背番号22)
生年月日:1988年8月24日(34歳)
所属クラブ:シャルケ(ドイツ)
22/23リーグ戦成績:12試合出場/0得点0アシスト
代表通算成績:121試合出場/12得点1アシスト
森保一監督からの信頼厚いリーダーが、自身3大会目のワールドカップに臨む。対人戦の強さは相変わらず非凡で、豊富な経験値からくるボックス内での落ち着いた対応も素晴らしい。一方で、所属するシャルケでも懸念されるスピード不足、また失点に直結するようなミスがしばしば見受けられるなど、不安な要素も少なくないのが事実だ。ドイツ代表やスペイン代表という強豪国を前に、安定したディフェンスを発揮できるかどうか。ベスト8以上を目指す上で重要なポイントだ。
冨安健洋(背番号16)
生年月日:1998年11月5日(24歳)
所属クラブ:アーセナル(イングランド)
22/23リーグ戦成績:11試合出場/0得点1アシスト
代表通算成績:29試合出場/1得点3アシスト
イングランドの名門アーセナルでしのぎを削る男は今大会における日本代表の注目選手の1人と言っていいだろう。地上、空中問わず対人戦に強く、非凡なスピードもあり、そしてクレバー。また左右両足を遜色なく使うほど技術が高いなど、文句なしの現代型DFである。ドイツ代表やスペイン代表といった強豪国から勝ち点を奪うには、やはり若き守備職人の奮闘は不可欠。自身初のワールドカップで、その力を余すことなく発揮してほしいところだ。
伊藤洋輝(背番号26)
生年月日:1999年5月12日(23歳)
所属クラブ:シュツットガルト(ドイツ)
22/23リーグ戦成績:11試合出場/0得点1アシスト
代表通算成績:5試合出場/0得点1アシスト
シュツットガルトで一気に評価を高め、今年6月に日本代表デビュー。そしてカタールワールドカップメンバー入りと、1年前なら想像できなかったストーリーを完成させた。188cmという恵まれた体格を持ちながらスピードが非凡で、センターバックとサイドバックの両方でプレー可能。また希少な左利きであり、高精度のロングフィードも武器に持つなど、非常に魅力の多い存在である。カタールのピッチに立つチャンスがあるかどうか注目したい。
酒井宏樹(背番号19)
生年月日:1990年4月12日(32歳)
所属クラブ:浦和レッズ
2022リーグ戦成績:20試合出場/0得点0アシスト
代表通算成績:71試合出場/1得点12アシスト
ここ最近は怪我に悩まされることも多かったが、無事にカタールワールドカップのメンバー入りを果たした。今年で32歳とベテランではあるが、185cmという恵まれた体格を生かした対人守備の強さはまだまだ健在で、前線に駆け上がっていくダイナミックな姿も決して失われていない。ドイツ代表やスペイン代表を上回ってグループリーグを突破するには、やはり経験豊富なこの男がピッチ上には不可欠と言えるだろう。怪我だけには注意してほしいところだ。
谷口彰悟(背番号3)
生年月日:1991年7月15日(31歳)
所属クラブ:川崎フロンターレ
2022リーグ戦成績:32試合出場/3得点3アシスト
代表通算成績:13試合出場/0得点0アシスト
2015年に日本代表デビューを飾ったJリーグ屈指の守備職人が、31歳で初のワールドカップに挑む。対人戦に強く、優れた危機察知能力を生かしたカバーリングも見事だが、特筆すべきはビルドアップ面。正確なパスや持ち運びで、チームの攻撃を後方から高質にサポートできる。冨安健洋や吉田麻也からレギュラーを奪うのは難しいはずだが、これまで何度か彼らの代役を完璧に務め上げてきた。ベンチにいるのは実に頼もしいと言えるだろう。
板倉滉(背番号4)
生年月日:1997年1月27日(25歳)
所属クラブ:ボルシア・メンヒェングラードバッハ(ドイツ)
22/23リーグ戦成績:5試合出場/0得点1アシスト
代表通算成績:12試合出場/1得点0アシスト
9月のトレーニング中に負った左ひざ内側側副じん帯の部分断裂という大怪我が完全に癒えたわけではないが、なんとか自身初のワールドカップ出場を掴み取ることに。近年の成長ぶりは凄まじく、実力的には納得の選出と言えるだろう。ただ、長く実戦から離れており、W杯本大会までにどこまで試合勘やコンディションを取り戻すことができるかは、やはり不安要素。問題なくプレー可能な状態まで回復すれば、吉田麻也らを抑えレギュラー起用される可能性もあるか。
山根視来(背番号2)
生年月日:1993年12月22日(28歳)
所属クラブ:川崎フロンターレ
2022リーグ戦成績:31試合出場/3得点4アシスト
代表通算成績:14試合出場/2得点4アシスト
川崎フロンターレでJリーグを代表するサイドバックへと進化した男が、初の大舞台に臨む。最大のストロングポイントはDFらしからぬ攻撃力で、大外はもちろんのこと内側のスペースを使う巧さを持っている。また、日本代表通算14試合の出場で6得点に直接関与している事実が示す通り、仕上げ部分のクオリティーも実にハイレベルである。一方で守備力は懸念点。今年9月シリーズの第2戦、エクアドル代表戦では相手の仕掛けに何度も翻弄されてしまった。
中山雄太
生年月日:1997年2月16日
所属クラブ:ハダースフィールド(イングランド)
22/23リーグ戦成績:13試合出場/2得点0アシスト
代表通算成績:17試合出場/0得点3アシスト
森保ジャパンでコンスタントに出場してきた東京五輪(東京オリンピック)世代のレフティー。決して派手なプレーヤーではないが、どっしりと構えた守備と一列前にいる味方へのサポートで貢献できる存在だ。また、サイドバックだけでなくセンターバックと中盤でもプレー可能というユーティリティー性も魅力の一つだ。パフォーマンスの波が激しい印象は否めないが、ワールドカップではどこまで安定したプレーを続けられるか。長友佑都や伊藤洋輝との激しいレギュラー争いに臨む。
※11/8 怪我のため不参加