DF
【写真:Getty Images】
マルキーニョス
生年月日:1994年5月14日(28歳)
所属クラブ:パリ・サンジェルマン(フランス)
22/23リーグ戦成績:14試合出場/1得点0アシスト
代表通算成績:70試合出場/5得点4アシスト
チアゴ・シウバが抜けた後のブラジル代表を牽引していくであろうDFだ。最大の武器は“頭の良さ”にあり、ポジショニングは常に正確。また危機察知能力の高さを生かした出足の鋭いインターセプトやカバーリングの上手さも際立つ。身長は183cmと他のセンターバックに比べると低いが、南米特有の身体能力を持っており、空中戦などでそう簡単に負けることは少ない。セレソンがより高みへと上っていくためには、この男の奮闘は欠かせないだろう。
エデル・ミリトン
生年月日:1998年1月18日(24歳)
所属クラブ:レアル・マドリード(スペイン)
22/23リーグ戦成績:10試合出場/1得点0アシスト
代表通算成績:23試合出場/1得点0アシスト
レアル・マドリードで逞しく成長したセンターバックがカタール行きの切符を掴み取った。身長186cm・体重78kgという恵まれた体格の持ち主で、対人戦の強さは地上、空中問わずピカイチ。また、その見た目からは想像できないほどのスピードも兼ね備えており、スペースを突いてくる選手への対応も全く苦にしていないというのが恐ろしいところだ。急速にレベルアップする24歳は、ワールドカップという大舞台を経験し、さらに一皮剝けることができるだろうか。
ブレーメル
生年月日:1997年3月18日(25歳)
所属クラブ:ユベントス(イタリア)
22/23リーグ戦成績:11試合出場/1得点0アシスト
代表通算成績:1試合出場/0得点0アシスト
トリノでブレイクし、今夏ユベントスにステップアップしたセンターバック。先々月にブラジル代表デビューを果たしたばかりだが、ガブリエウ・マガリャンイスらを抑えカタール行きの切符を掴み取ることになった。188cmの長身を生かした空中戦の強さはワールドクラスで、思い切りの良いアクションからボールを奪い切る上手さにも長けている。恐らく今回のCB陣の中で最も序列が低いと思われるが、果たして大舞台でピッチに立つ機会は訪れるのだろうか。
チアゴ・シウバ
生年月日:1984年9月22日(38歳)
所属クラブ:チェルシー(イングランド)
22/23リーグ戦成績:11試合出場/0得点2アシスト
代表通算成績:108試合7得点5アシスト
サッカー王国が誇る守備職人が自身4度目のワールドカップに挑む。さすがにフル稼働が難しい年齢になったとはいえ、ピッチに立った際の存在感は相変らず非凡。ずば抜けて高い身体能力を生かして対人戦で優位に立ち続け、クレバーな動きでピンチを着実に摘み取る姿からは、衰えを微塵も感じない。そんな38歳はこのカタール大会が自身最後のW杯となることが濃厚。リーダーとしてチームを牽引し、母国に2002年以来となるトロフィーを持ち帰りたい。
アレックス・テレス
生年月日:1992年12月15日(29歳)
所属クラブ:セビージャ(スペイン)
22/23リーグ戦成績:12試合出場/0得点1アシスト
代表通算成績:8試合出場/0得点0アシスト
マンチェスター・ユナイテッドでは存在感を示せなかったが、今夏レンタルで加入したセビージャではコンスタントに出場機会を得ている。サイドバックながら攻撃面に自信を持つ選手で、とくに左足から放たれるクロスやミドルシュートが武器となっている。一方で、ポジショニングが悪かったり、1対1で軽い対応を見せることが多々あるなど、ディフェンス面にはかなりの不安がある。自身初のワールドカップでその悪いイメージを払拭したいところだが…。
アレックス・サンドロ
生年月日:1991年1月26日(31歳)
所属クラブ:ユベントス(イタリア)
22/23リーグ戦成績:12試合出場/0得点1アシスト
代表通算成績:37試合出場/2得点0アシスト
2011年にブラジル代表デビューを果たしたレフティーは、これが念願のワールドカップ初出場となる。かつては超攻撃的サイドバックで“ロベルト・カルロス2世”とも称された存在だが、現在は所属するユベントスで攻守両面においてスペシャリティを発揮できておらず、影が薄くなっていると言わざるを得ない。ただ、4年に1度のサッカーの祭典で活躍できれば、その評価もガラリと変わってくるはず。良い意味でサポーターの期待を裏切ることができるか注目だ。
ダニーロ
生年月日:1991年7月15日(31歳)
所属クラブ:ユベントス(イタリア)
22/23リーグ戦成績:13試合出場/0得点2アシスト
代表通算成績:45試合出場/1得点6アシスト
各国のビッグクラブでプレーしてきたベテラン右サイドバックだ。派手さはないが、ユベントスでセンターバックも任されているほど堅実に守りを務められる存在で、組み立てや崩しにこまめに顔を出し貢献するなど攻撃面の働きも悪くない。それに加えキャプテンシーも光るなど、監督にとってもチームメイトにとっても頼もしい人物と言っていいだろう。ちなみに若き頃のロールモデルはカフー。そんな偉大な先輩と同じように、黄金に輝くトロフィーを手に入れることができるか。
ダニエウ・アウベス
生年月日:1983年5月6日(39歳)
所属クラブ:UNAMプーマス(メキシコ)
22/23リーグ戦成績:12試合出場/0得点4アシスト
代表通算成績:124試合出場/8得点21アシスト
卓越した戦術眼とテクニックを持つ世界最高の右サイドバックが、39歳でワールドカップに臨む。メンバー選出に関しては一部サポーターから懐疑的な声もあるようだが、チッチ監督が「アウベスは技術的にも戦術的にもオーガナイザーとしても印象的な存在」と話すなど、確かな信頼を寄せられている。昨年は東京五輪(東京オリンピック)にOA(オーバーエイジ)として臨み金メダルを獲得。今度はワールドカップの舞台で頂点に立ち、新たな歴史を刻むことになるか。