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谷口彰悟に溢れた感情とは? 3連覇を逃した川崎フロンターレにあった「過去との差」【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

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明治安田生命J1リーグ最終節、FC東京対川崎フロンターレが5日に行われた。川崎は2-3で勝利を収めたものの、3連覇という目標を果たすことはできなかった。横浜F・マリノスを猛追したが、シーズンを通してみると苦戦した時期も長かった。谷口彰悟、山根視来は試合後に今季の川崎に足りなかったものを語っている。(取材・文:元川悦子)


波乱の展開となった多摩川クラシコ


【写真:Getty Images】

 全てが決まる11月5日の2022年のJ1リーグ最終節。33試合終了時点で勝ち点65の首位、横浜F・マリノスは敵地でヴィッセル神戸に挑み、2差で追走する2位・川崎フロンターレは同じく敵地でFC東京との多摩川クラシコにのぞんだ。

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「我々は勝つことしか今日のゲームの意味がない。勝って何かが起こるかどうか。そこだけに集中していました」と鬼木達監督もシンプルに勝利だけを考えて試合に入ったという。

 この日は味の素スタジアムながら、川崎のホームのような熱気に包まれ、サポーターの力強い後押しを受けた。序盤から積極的に前へ出てくるFC東京を受ける形も多かったが、前半18分には橘田健人のボール奪取からマルシーニョを経て、脇坂泰斗が豪快なミドルから先制点をゲット。幸先のいいスタートを切ることに成功した。

 しかし、塚川孝輝の縦パスに抜け出したアダウイトンを、ペナルティーエリア外に飛び出したチョン・ソンリョンが倒した29分のプレーがレッドカードと判定され、川崎は10人での戦いを強いられる。ここからは守勢を余儀なくされ、FC東京に一方的に攻め込まれたのだ。

 何とか1点リードのまま前半を折り返すと、鬼木監督は「自分から崩れない」ということを最重要テーマに設定。脇坂を下げて車屋紳太郎を投入し、最終ラインのてこ入れを図った。が、後半開始わずか2分にアダイウトンに失点を許し、一気に暗雲が立ち込める。

 それでも、川崎の勝利への意欲は衰えることはなかった。

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