MF:ルイス・エンリケ(元スペイン代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:1970年5月8日
在籍:96年夏〜04年夏
通算成績:300試合108得点
バルセロナとレアル・マドリード間の“禁断の移籍”を実現した選手は数多くいる。ルイス・フィーゴは代表格だが、ルイス・エンリケもその中の1人だ。同選手は1996年夏にマドリーからバルセロナにフリー移籍。後に「マドリーのサポーターから評価されているとはほとんど感じられず、あまり良い思い出がない」と移籍の理由について語っていた。
宿敵マドリーからの移籍ということで、当初はエンリケのことを良く思わなかったサポーターもいただろう。しかしエンリケは、自らの力でクレ(バルセロナファンの愛称)のハートをガッチリと掴んでいる。マドリーとのエル・クラシコでゴールを決めればお構いなく喜びを爆発させ、2002年以降はキャプテンを任されることも増えた。
最終的にエンリケはバルセロナに8年在籍し、通算300試合の出場で108得点をマーク。実に7個のタイトルをその手に収めるなど、クラブのレジェンドとなった。そんな同選手はキャリアの晩年、古巣スポルティング・ヒホンからオファーを受けていたようだが、「自分が要求するレベルに達することができない」とし断っている。そして2004年の夏、34歳でスパイクを脱いだ。