DF:リリアン・テュラム(元フランス代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:1972年1月1日
在籍:06年夏〜08年夏
通算成績:58試合0得点
「哲人」の愛称で知られたリリアン・テュラムは、サッカー界にその名を残す名DFだ。モナコでプロデビューを飾ると、その後パルマやユベントスで大活躍。フランス代表としては歴代最多となる142試合に出場し、1998年のフランスワールドカップや2000年のEURO(欧州選手権)制覇の立役者となっている。
そんなテュラムがバルセロナにやって来たのは、キャリア終盤の2006年のこと。当時のクラブにはカルレス・プジョル、ラファエル・マルケス、ガブリエル・ミリート(2007年より加入)らがいたため絶対的な主力というわけではなかったが、2007/08シーズンまでの在籍で公式戦58試合に出場。獲得したタイトルは1年目のFIFAクラブワールドカップのみだった。
テュラムは2008年夏、パリ・サンジェルマン(PSG)移籍に近づいていたのだが、メディカルチェックで心臓疾患が発覚したため実現せず。直近で兄がバスケットボールをプレー中に心臓発作で亡くなっていたことや、他の家族も心臓の病気で苦しんでいたこともあり、健康を優先するため同年に現役引退を決断。結果としてキャリア最後のクラブがバルセロナになった。