DF:宮本恒靖
【写真:Getty Images】
生年月日:1977年2月7日
ジーコジャパン成績:55試合3得点1アシスト
歴代の日本代表の中で最も印象に残っているキャプテンではないだろうか。宮本恒靖は、2000年にフィリップ・トルシエ監督の下で日本代表デビューした。日韓ワールドカップでは全試合に出場。同大会後にジーコ監督が就任して以降は、キャプテンを任された。どんな状況にも冷静に対処し、高いキャプテンシーでチームをまとめ上げたこの男の貢献は、プレーだけに留まらない。
2004年のアジアカップ準々決勝、ヨルダン代表戦でのPK戦を覚えているだろうか。1人目の中村俊輔、2人目の三都主アレンサンドロがPKを外したのだが、この原因は劣悪なピッチ状況にあった。左利きの両選手が軸足を置く位置の芝生がめくれるようになってしまっていたのだ。これを見た宮本は審判に駆け寄り、逆サイドへの変更を要求。前代未聞ともいえる要求であったが、これが認められると、川口能活の活躍もあり日本は奇跡的な勝利を挙げた。
続く準決勝、決勝でも激戦を制した日本代表はアジアカップ連覇を達成。宮本は同大会のベストイレブンに選出された。ドイツワールドカップではグループリーグ第1戦から2試合続けてイエローカードを受けたことで、ブラジル代表戦は欠場となってしまった。だが、2005年5月30日に行われたアイスランド代表との親善試合以降、出場した全ての試合でキャプテンを務めたこの男は、あらゆる面でジーコジャパンを支え続けていた。