MF:小野伸二
【写真:Getty Images】
生年月日:1979年9月27日
トルシエジャパン成績:28試合1得点4アシスト
小学生時代から「天才」と称され、日本代表史上最年少となる18歳272日でワールドカップの舞台に立った小野伸二も、フィリップ・トルシエ監督の下でコンスタントに出場機会を得た一人だ。2000年のAFCアジアカップでは優勝メンバーの一員となっていて、2001年のコンフェデレーションズカップでは主力として母国を準優勝に導いている。最終的にトルシエジャパンは50試合を消化するが、小野はそのうち28試合に出場している。
日本代表の中でも抜きん出ていたテクニックを持っていた小野は当初、トルシエ監督によって主に中盤に置かれていたが、途中より左ウイングバックで起用されるようになった。右WBを基本的に務めたのはより守備面で貢献できる明神智和だったので、攻撃時は左の小野が中田英寿と共にゲームを組み立てることが多かった。最終的に小野は中村俊輔らを上回るほど、このポジションで信頼を掴むことになっている。
自身2度目のW杯となった2002年日韓大会では、グループリーグ初戦のベルギー代表戦でアシストを記録。鈴木隆行の「伝説」とも言っていいつま先ゴールを演出したのである。その後の3試合は得点、アシスト共になかったが、全てのゲームで先発するなど、ベスト16入りに大きく貢献していた。
【了】