ドイツ代表
【写真:Getty Images】
大会:ロシアワールドカップ
成績:グループリーグ敗退
ヨアヒム・レーヴ監督率いるドイツ代表は、ブラジルワールドカップを制覇した。ロシアワールドカップでは連覇できるだけの戦力を兼ね備えていたが、結果はまさかのグループF最下位。ドイツ史上初のグループリーグ敗退となってしまった。その原因は、選手たちの監督に対する不信感にあったようだ。
同監督は、2017/18シーズンにマンチェスター・シティでプレミアリーグ制覇に貢献し、 PFA年間最優秀若手選手賞を受賞したレロイ・サネを選外に。ビッグクラブで活躍した選手を選ばず、中足骨の骨折で同シーズンを棒に振ったマヌエル・ノイアーや、本大会前にトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領との写真をSNSにアップしたことで国中から批判が殺到し、まともにプレーできる状態でなかったメスト・エジルとイルカイ・ギュンドアンを選ぶなど、不可解な選手選考を行っていた。
また、グループリーグ初戦では2017/18シーズンのラ・リーガ制覇とコパ・デル・レイ(国内カップ)優勝の国内2冠に貢献したマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンではなく、同シーズンわずか公式戦出場3試合のみのノイアーを先発起用。いくら信頼があるとはいえ、こうした不公平な選考に選手たちは疑問を持ち、監督への信頼は薄れていってしまったのだ。
こんな状態では当然チームがまとまることは出来ず。ドイツ代表は初戦のメキシコ代表戦に敗戦後、第2戦のスウェーデン代表戦に何とか勝利したが、最終節で韓国代表に敗れてしまい、グループリーグで姿を消すことになってしまった。
【了】