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サッカー日本代表、負傷者たちの現状は？

　日本サッカー協会（JFA）は1日、今月開幕するカタールワールドカップに向けたサッカー日本代表メンバーを発表した。

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　26人のメンバーの中には、現在プレーできない状態の選手も複数含まれている。9月中旬にひざを痛めたDF板倉滉とFW浅野拓磨は、ともに所属クラブで実戦復帰できてない中でもワールドカップ出場メンバーに選ばれた。

　また、最近の試合でスポルティングCPに所属するMF守田英正やフォルトゥナ・デュッセルドルフ所属のMF田中碧、レアル・ソシエダに所属するMF久保建英といった重要戦力たちも負傷してしまっている。だが、彼らも揃って日本代表メンバー入りを果たした。

　森保一監督は負傷者たちの招集について「常に日本サッカー協会のメディカルチームと選手の所属クラブのメディカルチームとで情報を共有しながら選んでいます」と語る。そのうえで「選ぶ側としては安心した情報をいただいて、今回のメンバー発表につなげることができました」と明かした。

　JFAは現在、欧州にドクターとトレーナーを派遣して選手たちのコンディショニングやリハビリを支えている。左ひざの内側側副靱帯を部分断裂している板倉や、右ひざの内側側副靱帯を断裂した浅野もワールドカップ本大会には間に合う見込みのようだ。

　ただ、左肩を脱臼している久保や左ふくらはぎを痛めている守田、右ひざの関節包を損傷した田中の状態も気になるところ。森保監督も「最終的に何が起こるかわからないというのはあります」と言葉に含みを持たせていた。

　全員が無事にカタール入りできるのが理想だが、不測の事態にも備えねばならない。もしワールドカップ本番に間に合わない可能性が高まれば、23日に予定されているドイツ代表とのグループステージ初戦の24時間前まではメンバーの入れ替えが可能だ。

　負傷者たちの状態しだいでは、今回のメンバー発表で26人の枠から漏れたFW大迫勇也やMF原口元気、FW古橋亨梧らにもチャンスが巡ってくるかもしれない。

（取材・文：舩木渉）

【了】