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すんなり喜べないバルセロナの勝利。レバンドフスキ依存の先にある落とし穴とは?【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 本田千尋 photo by Getty Images

依存の先に待ち受ける未来とは?

 “ある選手”に依存したサッカーを確立したチームが、その“ある選手”が去った後にどうなるかは、例えばクリスティアーノ・ロナウドが去った後のユベントスを観れば明らか。かつてロナウドが攻撃の急先鋒としてイタリアを席捲したユーベは、昨季は無冠に終わり、今季はCLのグループで敗退した。もちろんユベントスのCL敗退は、単なる1選手の不在の問題に留まらないが、それでもかつてのロナウドがいるのといないのとでは、攻撃面や特に勝負強さと言う点で、チーム状態に明確な差があるだろう。

 つまり、このまま行くと、バルサもユーベのようになってしまうのではないか。この先、レヴィに依存し切ったカタルーニャの名門は、そのレバンドフスキが去った後で、ロナウドが去った後のユベントスのようになってしまう可能性を秘めている。

 これは考え過ぎなのかもしれない。しかし、バレンシア戦の後半アディショナルタイムに勝ち越し弾を決め切るという、レバンドフスキが勝負強さを発揮する姿は、かつてユベントスで躍動したロナウドの姿を彷彿とさせるのである。

(文:本田千尋)

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