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もう見たくない…。レアル・マドリードで嫌われた5人。イタリアの悪童に現所属FWも

シリーズ:嫌われた5人 text by 編集部 photo by Getty Images

FW:アントニオ・カッサーノ(現役引退)


【写真:Getty Images】


生年月日:1982年7月12日
レアル・マドリード通算成績:39試合4得点3アシスト

 その破天荒な性格からマドリディスタに最も嫌われた選手の1人がアントニオ・カッサーノだ。母国の名門ローマで台頭し、得点とアシストを次々と記録していったカッサーノだったが、チームメイトや監督との対立は決して珍しいことではなかった。ルディ・フェラーやルイジ・デルネーリなどの指揮官と対立した際にはチームから外れることもあった。

 2006年1月に加入したレアル・マドリードでもその問題児っぷりは留まる所を知らず、加入後早々には不摂生な食事による体重オーバーが露呈し、現地メディアは同選手のプロ意識の低さを非難。同年7月にローマ時代の恩師であるファビオ・カペッロがレアルの新指揮官に就任するとこの問題が改善され、パフォーマンス面での向上にも期待がかかった。

 当時のレアルには名だたる選手が揃っており、出場時間を確保するのは容易ではなく、CFとしてはロナウドとラウール・ゴンザレスに次ぐ3番手、セカンドストライカーでもジネディーヌ・ジダンとグティに次ぐ3番手としてチーム内での序列が低かった。出場時間を確保できないことに対し苛立ちを募らせたカッサーノは06/07シーズンの途中に恩師カペッロ監督を侮辱。この行為により、またしてもトップチームから外れることを余儀なくされた。

 レアルに在籍した約2年半でわずか4ゴールという結果に終わり、FWとして何も結果を残せないまま、2008年夏には放出という形でクラブを退団することになった。レアルのサポーターの記憶に残ったのはその破天荒な言動だけだった。

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