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また尻すぼみ…。なぜアーセナルは後半に失速するのか。マイナスの要素なのは…【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

アーセナルが後半に失速した理由



 結論から言うと、後半のアーセナルは前節のリーズ・ユナイテッド戦同様に相手チームの守備戦術に苦しんだ。

 前半は4-4-2のプレスがハマらなかったサウサンプトンだったが、ラルフ・ハーゼンヒュットル監督は後半から右WGで先発出場していたモハメド・エルユヌシを最終ラインに吸収させた5-3-2のシステムに変更。

 この5バックは撤退守備をするためのものではなく、アーセナルの前線の選手やサイドバックの選手に縦パスが入ったタイミングで前に出て潰すためのシステムである。このシステムであれば最終ラインの1人の選手が躊躇なく前に潰しに出ても、他の4人がスライドをすることで裏のスペースもケアすることができる。この「縦パスを出されたとしても、その受け手を確実に潰す」というサッカーに方向転換したことで、試合の流れは徐々にホームチームのものとなっていった。

 サウサンプトンのこのハードな守備を前にアーセナルは自分たちの攻撃の形を上手く作ることができず、結果的に後半は4本のシュート、0本の枠内シュートと大失速を強いられた。

 逆にサウサンプトンのカウンター攻撃が発動する機会が増え、65分に痛恨の同点ゴールを献上。このゴールによって勝ち点1を分け合う結果となった。

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