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バルセロナは「リーガ以上CL未満」完成度に粗さ…。陥りかねない悪循環【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 本田千尋 photo by Getty Images

「バルセロナ=リーガ以上CL未満」の図式を脱却するには…



 そういった意味では、単にレバンドフスキの疲労を回復させるためだけではなく、チームの総合力を高めるためにも、ローテーションを行っていく必要はあるだろう。ここで言う「総合力を高める」とは、“レヴィ”を欠いたとしても得点力を落とさないチームを作っていく、ということだ。

 適切なローテーションを行いながらチームの総合力を高めるマネージメントについては、やはりカルロ・アンチェロッティ監督が長けている。それが現在のバルサとレアルの差でもあり、先のクラシコの結果に繋がったところもあるだろう。

 もちろん指導者歴が遥かに浅いので、シャビ・エルナンデス監督に、歴戦のアンチェロッティ並の手腕を求めるのは酷かもしれない。しかし、バルサが本来あるべき地位を考えれば、そうも言っていられないだろう。バルサが本来あるべき地位とは、リーガ王者であり、CL王者だ。

 では、「バルサ=リーガ以上CL未満」の図式を脱却するにはどうしたらいいのか。シャビ監督とすれば、アンチェロッティ監督の手腕を参考にして盗むのが最もよいのかもしれない。それはバルサのプライドが許さないかもしれないが、現状、最高の手本は最大のライバルの監督なのだ。

(文:本田千尋)

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