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冨安健洋がまたエースを黙らせた。アーセナルを勝利に導いた見事なパフォーマンス【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 阿部勝教 photo by Getty Images

右サイドバックの序列は変わる?



 冨安は昨夏にアーセナルに加入以降、右サイドバックで起用されてきた。今季はウィリアン・サリバの復帰や自身が怪我により出遅れたことでベンチに追いやられたが、左サイドバックで起用された第10節のリバプール戦でモハメド・サラーを完封し、再び評価を高めた。

 だが、左サイドバックで起用されているのは、オレクサンドル・ジンチェンコが負傷離脱しているからだ。同選手が復帰すれば、おそらくウクライナ人DFがファーストチョイス。冨安は再びベンチに下がることになってしまう。

 だが、ここ数試合でアルテタ監督の冨安に対する評価はかなり上がったのではないだろうか。第11節にリーズ戦では左サイドバックで先発出場すると、76分からは右サイドバックへポジションを変更。キーラン・ティアニーと交代でピッチを退いたのは、ベン・ホワイトだった。

 今回のPSV戦では右サイドバックで先発に名を連ねると、前述したようにエースを封じ、決勝点をアシスト。ライバルの前で圧巻のパフォーマンスを見せつけた。

 今季公式戦14試合13勝1敗と絶好調のアーセナルの中でも、ここ数試合の冨安のパフォーマンスは目を見張るものがある。

 ベン・ホワイトも安定したパフォーマンスをみせているが、冨安が現状のパフォーマンスを維持できれば、右サイドバックの序列は近いうちに入れ替わるかもしれない。

(文:阿部勝教)

【了】

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