MF:ユリアン・ブラント(ドルトムント)
【写真:Getty Images】
生年月日:1996年5月2日
ドイツ代表通算成績:38試合3得点3アシスト
昨年開催されたユーロ2020(欧州選手権)では“落選”を経験したユリアン・ブラントだが、同年11月からはコンスタントに招集をされている。しかし、その立場は確立されたものではなく、当落線上という評価が妥当だろう。
ドルトムント加入直後の19年後半など、一時はドイツ代表のレギュラーを掴みかけたこともあったが、完全な主力に定着することができなかった。そしてドルトムントで出場機会を減らした2020/21シーズンには招集をされることもなくなり、先述した通りユーロのメンバーからも落選をした。それでもドルトムントでチャンスメイカーとしての才能を発揮すると、現在は再び常連に返り咲いている。
しかし、ドイツ代表での序列は高いとは言えず、4試合を戦った6月のUEFAネーションズリーグではハンガリー戦の途中出場のみの出場に留まった。9月も招集こそされたが、インフルエンザで戦列離脱を余儀なくされており、ハンジ・フリック監督にアピールすることはできなかった。2列目であれば左右、中央問わずにプレーできる万能性も大きな武器だが、同じドルトムントに所属するマルコ・ロイスやフランクフルトで輝きを取り戻しつつあるマリオ・ゲッツェらライバルも多く、まだカタール行きは安心できない。